内容説明
迷ったり、つまずいたり、自信を失ったり…、そんな困った経験はどんな時代でも、誰にでもあるものです。特に今のような不安な時代ならなおさらです。私達の祖先は大きな苦しみや災難にあっても、しなやかに、したたかに立ち直ってきました。その強さの根源には仏教の教えである「諸行無常」の精神が根付いていたにちがいありません。本書は仏教研究の第一人者としておなじみのひろさちやさんを監修者として迎え、日本の仏教の宗派の祖師や名僧が説いた教えを集めました。その教え=言葉を、現代を生きる私たちの辛い心境を穏やかにできるようやさしく解説しました。仏教のいい言葉は、私たちの悩みや不安で曇った心をさわやかに掃除してくれます。あなたの座右に置いておきたい1冊です。名僧のひと言で、人生が好転します。
目次
最澄が人生の苦しさから脱け出す方法を説く<br/>空海が人生を生き抜く方法を説く<br/>法然が人間の存在について説く<br/>親鸞が人間の悪について説く<br/>道元が人生の学びについて説く<br/>日蓮が現世を生きる術を説く<br/>白隠がつらいときの処し方を説く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いろは
19
少しでも心を軽くするために、それぞれの名僧たちが残した言葉から、心の持ち方や考え方を知ることができる作品。出てくる名僧は、最澄、空海、法然、親鸞、道元、日蓮、白隠。それぞれのありがたいお言葉と現代語訳と、その意味が紹介されている。私が注目したのは2点。まず1つ目は、ポジティブであろうと、偏った見方しかできないのであれば、それは心が閉ざされているということ。いつでも多様な角度から物事を考え、視野を広げることができたらと思う。次に2つ目は、ありのままが一番だというのは愚か者。日々、自己研鑽をしていかなくては。2018/12/28
ルル
12
その通りです(*^^*)2018/07/17
トットパパ
1
仏教の教えなので読みにくいかなと思ったが、わかりやすい内容でうなずくことが多かった。機会ある毎に読み返してみたい本です。2012/08/30
yukioninaite
0
「受くべからん病は、いかなるもろもろの仏神に祈るとも、それによるきじきことなり。祈るによりて、病も止み、命も延ぶることあれば、だれかは一人として病み死ぬる人あらん」(黒谷上人語灯録)・・・法然さん、しっかり受け入れるっていうことですね。なかなかできにくいことですが。2016/10/11
ハリネズミ
0
仏教の【生きることは苦】という言葉は全てだと思う。苦が基本だと思えば幸せを噛みしめることができ、苦が来ても当たり前だと受け入れられる。最澄、空海、法然、親鸞、道元、日蓮、白隠の言葉が紹介されている。 法然の【死はいつどんなように訪れるか分からない。ならば、いつとも知れぬ寿命に心を砕くより一日一日を大切に過ごすべきだ】親鸞の【安易なプラス思考で、自分をごまかさない】【真の善悪など誰にもわからない】白隠の【つらさや悲しさは次の幸せの呼び水】、【ありのままの自分は怠け者の言い訳】なるほど 2019/12/15