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内容説明
完全独占企業が莫大な宣伝広告費を使う理由とは!? 博報堂の元社員が、広告代理店の仕事の実態を、内部の視点から生々しく描き、広告費ランキング、原発事故関連書籍発行数ランキング、メディアの収入における広告費の割合など、さまざまな資料から、日本の報道を「支配」する構造、すなわち「巨大広告主―大手広告代理店―メディア」の強固なトライアングルを浮き彫りにする。
目次
第1章 コントロールされるメディア(何を「代理」しているのか 穏便な扱いを「暗に要請」 ほか)
第2章 電通と博報堂(「鬼十則」vs.「粒ちがい」 「メイン」の威力 ほか)
第3章 クライアントへの滅私奉公(「広告屋ふぜいが何をいうか!」 扱い金額を背景にした代理店イジメ ほか)
第4章 経済原理と報道(立ちはだかる「電通の壁」 テレビ局の母 ほか)
第5章 崩壊する支配構造(四媒体の急速沈降 高待遇社員が陥る負のサイクル ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
42
約18年間、博報堂の営業職として勤務してきた著者が、広告代理店の裏側を記した一冊です。第四の権力とも呼ばれる報道機関をある意味、広告代理店が支配している構図がよくわかります。不正を正す為にあるはずのメディアが、宣伝広告費というエサで原子力推進派に操縦されている事実は初めて知りました。宣伝広告費というエサを力に、クライアントとメディアの間をつないでいる広告代理店は、どのように動いているのか、それが、どのようにメディア支配へと繋がっているのか、非常に勉強になり、目から鱗が取れた感じがしました。2018/01/21
こも 旧柏バカ一代
25
7年前の本。元博報堂勤務だった著者自身の目から見た広告代理店の業務の話がメイン。色々とキツイ状態でインターネットが普及してきたら、電通は、戦略的にテレビを重視したおかげでかつての勢いは無くなったが、、原発事故ではその根深さを知らしめてくれた。ただ、国内限定の力なんだよな。。2020/05/20
太田青磁
16
タイトルは惹句で広告代理店のビジネスモデルを概説した内容でした。大手メディアも代理店も同じ世界にいるのだなあと。安全神話の広告と原発事故の矮小化に多大なる資金が投入されていたのは何ともやりきれない。2016/05/31
wiki
13
メディアから流れる情報は全て広告。無料視聴可のテレビは、スポンサーにCMを流す権利を渡しているだけではない。裏では巨額の金銭が動き、スポンサーの意向に沿った報道がなされる。バラエティでもニュース番組でも、その内容にスポンサーの意向が反映されている。新聞や雑誌の記事もである。そもそも広告代理店という仕事がどのようなものか。仕事を経験し、その網から外れたアウトサイダーたる著者が語る内幕とその構造の理解なしでは情報操作を避けられない。はた、この著者の執筆の裏にも、何か利権がある可能性が隠されているやもしれない。2018/02/14
風に吹かれて
12
副題は『巨大広告主と大手広告代理店によるメディア支配のしくみ』。本のタイトルから広告代理店を批判的に書いたものかと思って読み始めると、クライアントの意向を最大限に実現することで利益を得る広告業界の話でした。原発に関わる話もありますが、就職活動者が広告業界の実態を知るのに良い本かもしれません。過労死や自死する人が出るのも理解できます。そして、こう思うのです、大企業にも広告業界にもメディアにも良心的な人材がいないと社会はダメになってしまう、と。2016/11/05
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