内容説明
尾去沢(おさりざわ)銅山払い下げ問題、西南戦争と、台湾征討をめぐる汚職、シーメンス事件――。高き志で維新を成し遂げた、伊藤博文、井上馨、大隈重信らの元勲は、なぜ汚職政治家へと堕落したのか。三菱・三井を筆頭とした政商との癒着、熾烈な藩閥闘争の真相を暴き、明治国家を築いた元勲たちの“裏の顔”に迫る歴史ノンフィクション。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mitz
2
最近“維新”という言葉をよく目にする。戦前もそうだったが、先行き不透明な世相は、懐古趣味も相俟って輝かしい過去に範を求めるのかもしれない。確かに明治維新は奇跡とされる。…が、この本を読むと、元勲や三菱・三井などの政商による汚職や癒着にまみれた反面もあったことが分かる。これは明治に限られるわけではなく、「人間は権力や金の前を前にするとあまりに弱い」という教訓を導きだす。足尾銅山の話は、本質的には今日の東電の問題にも繋がる部分があり、著者があとがきで言う通り、歴史から学ぶことは多いのである。2012/07/01
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