内容説明
明治初期、琉球王朝の末裔として生まれた本部朝基(もとぶちょうき)は、王家に伝わる武術、手(ティー)の実戦修行を繰り返していた。噂を聞きつけた猛者たちの挑戦を受け、鍛錬を積む日々。やがて拠点を内地へ移した朝基は、柔道やボクシングの使い手と他流試合を行うようになる。命のやりとりの中で“真の強さとは何か”を追求した伝説の唐手家が、生涯を掛けた戦いの果てに辿りついた真理とは…。武闘小説の真骨頂。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
120
2012/5/19 Amazonより届く。 2023/4/3〜4/6 今野敏氏の武道もの。明治初期から昭和にかけて活躍した「武士猿」こと、本部朝基の生涯を描いた小説。明治になり、ヤマトに組み込まれた沖縄の人たちの苦悩や、沖縄に伝わる「手(唐手)」に関する朝基、沖縄の人々の想いなど、読み出したら止まらないエンターテインメント。戦いのシーンの緊迫度は実際に空手の達人である今野さんならでは。2023/04/06
ひろ☆
18
沖縄空手の本部朝基の生涯。この頃は空手ではなく、沖縄に伝わる手の時代。一子相伝みたいな貴重な武術は、時代とともに失われていく。2015/02/17
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10
沖縄の手に誇りを持ち、強さを求め続け、本土に本来の手を広めようとした本部朝基。今野さんの琉球空手愛に溢れた作品。『義珍の拳』よりも琉球空手色が強かったかな。ピストン堀口が出て来たのにはビックリ。琉球空手に最近興味が沸いてきた。見てみたい。面白かった。2017/08/22
Kei Ogiso
8
ナイファンチーッ!!失礼しました。空手の歴史を学んだ人なら名前は聞いたことがあるであろう、本部朝基を主人公とした武道小説。様々な相手と戦いながら、時には日々の暮らしに悩みながら、強さを求め続けた達人の話は胸が踊る。著者の今野さんご自身が空手の指導をされる方なので、空手の表現に説得力がありすぎて、読み終わるとナイファンチをやらずにはいられない。武道小説の好きな方、伝統派空手の好きな方は特にオススメ。2020/06/02
しゅ
6
実在の人物で空手家の半生。どのくらいフィクションが含まれているのか、わからないが、空手の歴史の一端を初めて知った。決闘のシーンが多く、無敵の空手の描写を楽しめた。何気なく描かれているが、妻のナビーが内助の功ともいうべく朝基を立てて家を守る姿が印象的だった。2016/04/19
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