ハーレクイン オリンポスの咎人 ギデオン

著者名：ジーナ・ショウォルター【著者名】/仁嶋いずる【翻訳者名】

ハーレクイン（2012/05発売）

• ISBN：9784596915009

内容説明

遥か昔より、ブダペストの町には天使とも悪魔ともささやかれる美しい男たちがいた――それはギリシャの神々に呪いをかけられ、心に魔物を閉じ込められた不死身の戦士たち。その中のひとり“嘘”の魔物を宿すギデオンは、仲間が捕らえた女スカーレットに妙な懐かしさをおぼえていた。すると彼女はかつてギデオンの妻だったと告げ、彼は衝撃を受ける。結婚していたことどころか、彼女のことさえまったく記憶にないのだ。ギデオンはそれ以上の説明を拒むスカーレットから真実を引き出そうと決意する。彼女を誘惑し、快楽の虜にして。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[アカツキ]

オリンポスの咎人6作目。影の女スカーレットから妻だと告げられたギデオン。妻帯した記憶はないものの、きちんと話し合えば真実がわかるはずと仲間を説得すると、ギデオンは眠っているスカーレットを地下牢から街のホテルに移して…。嘘の魔物を宿すギデオンと、タイタン族の女王レアの娘であり悪夢の魔物を宿すスカーレット。ギデオン語に引っかかって読むのに時間がかかってしまったけれど、記憶の真相や魔物の話など驚きが多い話で面白かった。しかしそれもアーロン企画の地獄同行で吹っ飛ぶ。アムンはどうなるの。

2020/06/23

[anko]

あー、うん。実はトリンとパリスよりアムンの方がもっと可哀想だよっていうお話でした(´・ω・`)

2015/10/11

[まるかず]

ギデオンもスカーレットも共に強い心の持ち主で惚れ惚れしました♪ 妻である自分のことが記憶から抜け落ちてしまっているギデオンを憎むスカーレット。しかし、その裏には思いも寄らぬ衝撃的な真相が隠されていたのです！ これには参った！ 今回の話で、一番目を引いたのがクロノス。ギデオンの呼び掛けに応じて度々登場し、最後にはとってもおちゃめな一面を見せてくれて、私の中で憎めないおっさんに変貌してしまいました♪♪（爆笑）

2012/09/08

[mum0031]

悪夢の番人スカーレットと、嘘の番人ギデオン。 妻だと名乗るスカーレットが、記憶の番人の叔母ムネモシュネから、記憶を操作されていた。 夫婦ではないが、同じタトｳーがありギデオンは翻弄される。

2017/08/13

[黒崎ディートリッヒ]

神々に呪われたオリンポスの暗黒戦士たち。そのひとり＜嘘＞の番人ギデオンは、＜悪夢＞の魔物を宿すスカーレットをとらえる。だが初対面であるはずの彼女は、なんと彼と婚約していたと言い出して？！ 今回のヒーローは＜嘘＞の魔物を宿すギデオンで、彼は「本心を口に出したくても喋れない」という呪いをかけられている。これもまた厄介なものですね。口から出る言葉はすべて逆の意味なんて。 一方前作の主人公アーロンは、地獄に囚われたドラゴンの悪魔レギオンを助けようとする。 レギオンに関しては当然の報いかも、ある意味。

2014/03/18