ハヤカワ文庫SF<br> 七王国の玉座〔改訂新版〕(下)

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ハヤカワ文庫SF
七王国の玉座〔改訂新版〕(下)

  • ISBN:9784150118457

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内容説明

ウェスタロス大陸の七王国は、長い夏が終わり、冬を迎えようとしていた。狂王エイリスを倒し、ターガリエン家から〈鉄の玉座〉を奪って以来、バラシオン家、ラニスター家、スターク家ら王国の貴族は、不安定な休戦状態を保ってきた。だが、ロバート王がエダード・スタークを強大な権力を持つ〈王の手〉に任命してから、状況は一変する。それぞれの家の覇権をめぐり様々な陰謀が渦巻き……。ローカス賞に輝く歴史絵巻開幕!〈氷と炎の歌〉第1部

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむー

90
大長編シリーズ第一章下巻。ファンタジー要素もあるけれど架空世界の中世戦史モノの割合が大きいので初心者には敷居が固いかもね。あ、俺は面白かったですよ。『よくできました』。上巻冒頭から主人公扱いだったネッド・スタークのまさかの展開も含め、広げた風呂敷の中身はまだまだとっ散らかりまくっておりますよ。数知れぬ貴族が軍を率いて終結するこの巻中盤では正直誰が誰なんだか。初読では登場人物の相関関係を把握しきれないので、ネットで相関図探したうえで二度読み、三度読みすることで本当に味わえる物語ですなこりゃ。2016/04/26

藤月はな(灯れ松明の火)

41
上巻の人物把握で四苦八苦させられた分、人物把握ができればさくさく、進んだ下巻。子供達を守ろうとしながらも名誉と板挟みになるエダードに切なくなりながらも自分のことしか考えないために父を窮地に追い込んだサンサを何度、罵ったことだろう。パラシオンとラニスターが手を結び、身内の感情によってラニスターを一時、窮地に追いやり、屈辱を味あわせたスタークを撃墜する。和平を求めるキャトリンと一族に仇を為した者達への復讐と名誉の挽回を望むロブ達、スターク家諸侯の対比が印象的でした。あんなことをされたら復讐せずにはいられない。2013/10/26

アイゼナハ@灯れ松明の火

31
『王位争奪戦では、勝つか死ぬかです。妥協点はありません』まさに言葉のとおり。しかし、ここまで名誉も道義もない戦いに巻き込まれようとは誰が予想しよう?軽い過ちであっても、取り返しのつかない結果を生むことがある…教訓にしても痛ましすぎて、サンサには同情することしかできないなぁ。再読ゆえか、今回はサイドストーリーである北の〈壁〉のジョンの物語と東の大陸のデナーリスの物語も割と集中して読むことができました。本筋とはまだ絡まない、デナーリスの章だけ続けて読むと、改めてそのドラマチックな展開に瞠目させられます。2012/11/05

ひめありす@灯れ松明の火

29
熱い泥の河をもがきながら渡るような。何処にも救いがなくてしんどい展開が続きます。最後にやっと氷と炎の歌。の意味がわかります。雪が炎によって溶けなければ氷は生まれない。七王国を統べる玉座を狙う物語であると同時に七王国それぞれが統治する王を見定めているような物語。微か見出す昏夜の夜明けのような希望。ジョン・スノウのパートとアリアのパートが好き。しらばっくれロボのゴーストが可愛い。2021/03/04

yoshimi

28
面白い。けど、なかなか読み進められない。ただでさえ翻訳物は読むのに時間がかかるのに、この分厚さでしかも二段組み。それに加えて物語の濃度がハンパないほど濃くて、ものすごい世界観。ドラマ版はまだ見てないけど、この上下巻でシーズン1に相当するようだ。原作も読み続けて、ドラマもぜひとも見たい。2017/06/30

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