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内容説明
「進化論」でこそ読み解ける人間の行動と心妊娠した女性の「つわり」子どもが野菜嫌いになる「幸せ」感は長続きしない相手に腹を立てたときに唾を吐く子宮を貸した代理母が子どもに会いたくなること「生き物は、遺伝子が自らのコピーを増やすためにつくった乗り物である」という衝撃的見方を提示した、ドーキンスの名著『利己的な遺伝子』。その後にわかってきた遺伝子の振る舞いと動物行動をめぐる最新の成果を丁寧に紹介しながら、利己的遺伝子説から人間の行動や心のあり様がどのように読み解けるか、楽しく語りかける。読めば「目からうろこ」、人間の見方が180度、変わります。
目次
プロローグ なぜ、今、利己的遺伝子説なのか<br/>第1部 利己的遺伝子説とは何か(遺伝子とは何か 生命誕生の時点の遺伝子の状態 「自分自身を複製する」=生命体? ほか)<br/>第2部 利己的遺伝子説から見た人間の行動(遺伝子は細部にわたって遺伝子自身が増えやすいような個体を作り出している 乗り物がつくられた環境の理解が大切 妊娠した女性の「つわり」 ほか)<br/>エピローグ 遺伝子の戦略を利用して、個体が幸福になるためには(「幸せ感」につながる行動とは 狩猟採集時代の生活環境に適応した脳の性質を現代の生活環境にうまく合わせる 遺伝子の増殖に都合よくつくられた脳の性質を利用して幸せ感の持続につなげる ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
inami
27
◉読書 ★3.5 先日『ゲノム編集とは何か:小林雅一』を読み、「クリスパー」というゲノム編集技術ってすごいなあ〜と、よく分からないながらも感心したのだが(笑)・・そういえば、関連する本を以前読んだような薄〜い記憶があり本書の再読となった。本書では、「遺伝子とは何か」といった基本的なことから利己的遺伝子たちの具体例の紹介、そして、遺伝子から見た人間の行動ということで「女性のつわり」、「子どもの野菜嫌い」、「近縁個体を助ける特性と縁者びいき」などについて説明している・・な〜るほどなあ、と頷いた次第です。2023/03/23
ヴェネツィア
12
本書の著者は『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます』、『先生、〇〇が〇〇しています』の、あの鳥取環境大学の先生である。ここでの狙いは、主としてリチャード・ドーキンスの、"The Selfish Gene"の考え方を紹介しながら、具体例と共に読者にも考えてもらおうというもの。生物学に詳しい人には、おそらくもの足りないだろうが、文系頭の私なんかには、ちょうどいい。ただ、「つわり」や、「乗り物酔い」の事例は納得はできるものの、先進国の少子化など疑問は残る。もっとも、疑問には自分で考えてもらうことが本書の趣旨。2012/08/20
ㅤ
3
ある出来事に対する幸福感が長続きしないのはその状態で個体を停滞させないための遺伝子の働きと考えたとき、それならば「出来事に対する幸福感」というのは大きなものを一つ体験するために行動するよりも小さなものでも何度も体験するために行動するほうが全体的な幸福に繋がる2021/02/22
ま
3
個体は遺伝子が設計・運転する「乗り物」と考えるといろいろ見え方が変わってきて面白い。自分を操る遺伝子とうまく付き合っていこうと思う。2020/06/19
富士獣
3
「たまたま生存に有利な遺伝子は、繁栄しやすい。その視点から生物の様々な生態は説明出来る」 利己的遺伝子論の解説が7割。学生へのオススメ本でよく名前の挙がる「利己的な遺伝子」を読んだことがない人には是非読んで欲しい。同著批判への反論もあり、より薄く読みやすい。逆に同著を読んだことある人にとってはいくつかの新事実や具体例を知ることは出来るが大筋では目新しいものはない。 残りの3割はおまけ。利己的遺伝子論から見た「子どもの野菜嫌い」「母方の親族の方が親密な傾向」等の説明と、利己的遺伝子を利用し幸せになる方法。2018/01/30
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