角川文庫<br> お嬢さん放浪記

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角川文庫
お嬢さん放浪記

  • 著者名:犬養道子【著者】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • KADOKAWA(2018/07発売)
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  • ISBN:9784041066560

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内容説明

1948年、米国に留学中だった著者は、サナトリウムで療養しながら「起業」し、そのお金でヨーロッパに旅立った――。渡航が難しい時代に世界を渡り歩いた女性が残した、驚きと発見溢れる旅文学の金字塔!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mukimi

111
1948年、27の歳からほぼ10年の欧米放浪記。こんなに心躍る本を本棚に眠らせていたなんて…と悔やまれる程、筆者のボーダーレスな好奇心、物怖じしないコミュニケーション力、膨大な教養、豊かな感受性と表現力に触れているとぐんぐん元気が湧いてくる。20代の頃海外旅行先で現地民相手に人見知り発動していた自分に届けてやりたい。でもそもそも、旅に出なくても、毎日生きていくにあたり偏見や先入観に引っ張られたり人見知りしてその人の物語に触れようとしないことはかなり勿体ないことだと気付かされ、知的好奇心を拡張してもらった。2023/04/10

夜長月🌙新潮部

60
祖父が犬飼毅である道子さんは自覚のあるセレブお嬢さまでしたが27歳の時、欧米へ放浪一人旅に出ます。親の助けは、まったく借りずに一人で人生を切り拓いていきます。アメリカから始まりオランダ、フランス、イタリアなど約9年に渡り働きながら社会貢献しながら生き抜きます。絶体絶命とも思えるピンチもとんでもない底力でしのいでいく様は生きることは「自分の可能性を発見すること」を実践しています。大いに見習う所がありました。図書館で借りましたが購入することにしました。2023/04/29

ヨーイチ

46
1957発表。最初の本にしてベストセラーを記録したらしい。1948の渡米、結核療養を克服して念願の(彼女の志向と思いは自叙伝などで窺える)ヨーロッパ留学を果たす。この辺りの各国での生活、活動のレポートといってもいい。全編に溢れる明るさ、明晰さ、学びの姿勢に曇りはなく読後感も爽やか。自叙伝の予備知識と併せると、その印象は更に深みを増す。カソリックの信仰と実際の活動はよく分からないのだが「人の為に働く」長い伝統に裏打ちされているネットワークは強固な様だ。続く2020/01/28

たまきら

44
犬養毅の孫と言うと深窓の令嬢のように聞こえますが、なんつう行動力。戦後すぐにアメリカでたくましく商売をし、逮捕されそうになる話にはおなかを抱えて笑いました。すげえ、お嬢さん。旅を続けるためにおじいさまから譲ってもらった土地を売るエピソードがありますが、やっぱこれは毅さんのことなのかな…何て思ったり。こんな面白い旅行物があったとは!口説かれたときの対処法もすごくおかしくて、米英男性なら傘でバシッと叩くべきだがイタリア男性ならこういう対処をして…なんて部分も最高でした。は~面白かった。2024/05/06

くさてる

25
昭和23年のアメリカ留学を皮切りに欧米を渡り歩くバイタリティ溢れたお嬢様の大冒険。おいおいこれは素晴らしいぞ!と言いたくなる一冊です。どの場所でもお嬢様の向こう見ずさとまっすぐさ、当たって砕けよといわんばかりだけど、時に気弱になるいじらしさ、なにより、世界を見るその目の純粋さ、美しいものを描写するその文才が素晴らしい。コミカライズしても楽しい一冊になりそうです。おすすめ。2021/03/13

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