内容説明
花形部署に憧れていた結城公一が、警視庁生活安全特別捜査隊の班長に就いて2年目。捜査指揮にも慣れ始めた頃、副隊長の内海の元に、税関から「国際小包に麻薬が入っている」との情報が入った。結城は、新たに部下に加わった新人刑事・寺町由里子らとともに、“コントロールド・デリバリー”と呼ばれる捜査態勢を敷くが……。捜査一課に負けじと奮闘する、「生安」の刑事たちを描いた傑作警察小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
97
シリーズ2作目で殺人事件を扱わない部署の話が今回は中編4作が収められています。殺人事件ではないけれど日常問題にあるような事件が面白い着眼点で描かれていて楽しめます。新人の女性刑事や班長の奇人的な事情も若干描かれています。2021/06/27
papako
43
シリーズ2巻。生活安全特捜部の活躍。結城班にマチ子が加わり華やかになったね。とっかかりの事件から思わぬ事件を掘り当てる。身近な事件が多いだけに、引き込まれました。これも解決まで描かれないものもありましたが、結論は出されているので、1巻のようなもどかしさが減りました。プライベートも波乱含みの結城。でも班のみんなもいい感じなので頑張っていただきましょう。2015/05/31
み
31
さくさくと♪シリーズ2作目になって結城さんが班長らしくなりました(^^)このグループは雰囲気が良いので読んでてイイ感じです。最後に剣持さんら捜査1課を出し抜いてスッキリ~。結城さんの娘さんのお祖父ちゃんに対する言葉はステキ、痴呆の方のお世話って大変よね、身近でイロイロ耳にします。結城家は次作どうなるんでしょ?このシリーズお薦めします。2015/04/13
えみ
26
警視庁生活安全特捜捜査隊の班長・結城公一警部、2年目。益々賑やかで相変わらずの個性派ぞろいの結城チームに紅一点・新人刑事の寺町由里子も加わり、バージョンアップした最高のチームが帰ってきた!組対や捜一に睨まれながらも持ち前の粘り強さを発揮して大活躍。地味で小さな事件だってその奥の本質にどんな凶悪事件が隠れているか…丁寧に捜査しなければ見逃していたかもしれない事件の数々を結城たちは挙げていく。どんなに周りから嫌味を言われようが、上司が腰が引けてようが、自分たちの事件をきっちり解決する。心構えが本物の警察小説。2020/06/03
達ちゃん
22
シリーズ2作目。地味な事件の捜査ですが抜群のチームワークで見事解決。他の部署との絡みも面白く、すごく味のあるシリーズです。2023/05/26