内容説明
妾屋昼兵衛の口利きで老舗両替商の用心棒になった大月新左衛門は、働きを認められ妾の護衛を任される。だがそれは、苦難の闘いの始まりだった。江戸では、表沙汰にできぬ盗難事件が多発。裏には、将軍家斉の鬱屈に絡んだ陰謀が。嗤う妾と、仕掛ける黒幕。否応なくのみ込まれていく昼兵衛と新左衛門は、危難を振り払えるか? 疾風怒涛の第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
97
妾屋昼兵衛女帳面「拝領品次第」2巻。将軍の拝領品に絡んで家斉の寵臣小姓組頭林出羽守が絡んできたりで2巻にして物語が大きくなってきたよ、今後も幕府政争に巻き込まれていくのか新左衛門さん、同じ長屋に住む八重さんとはどの様に進展していくのか、本来の主人公妾屋昼兵衛さんの絡みは面白くなりそうですね。 2019/02/11
はかり
19
シリーズ2冊目。今回は家康らから拝領された宝物を借金のかたに入れた大名家の話。妾番の話からうって変わって拝領品とは新左衛門もなかなか忙しい。2021/05/07
海猫
16
前作は主人公たちの登場編でシリーズとしての本格的なストーリーが始まるのはこの巻からと見るべきだな。背後にうごめく陰謀も垣間見え、ここからどう風呂敷が広がるか?2012/04/05
klu
11
妾屋だけの話にはやはりなりませんね、この作者の場合。2018/09/27
うさこ@タッタカタ
9
用心棒稼業となった大月新左衛門 もう少しこの人の外見なり、出してくれると入り込みやすくなるのだけれど。憂いを帯びた横顔とかさ、屈託のない笑顔とかね。2018/04/28