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内容説明
帰らぬあの人を待ち続けるのは、慈愛か、それとも情念か――。信念を曲げない女店主・芳乃(よしの)が営む喫茶店『サウダーデ』。そこはいつでも帰れる心の我が家。一途な彼女の奇妙な魅力に惹かれ、今日も味のある面々が訪れる。『繕い裁つ人』の池辺葵が贈る「確かに生きる、心に残る人々」の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
74
『繕い裁つ人』とリンクしているので、どちらが先でも良いと思うけれど併せて読むと世界観が広がってより楽しめる。僕の場合は先に『繕い裁つ人』を読んでいたので、あちらの主人公の市江の高校時代が見れたのは面白かった。やさしげな雰囲気の絵なのにそれだけではない厳しさのようなものも感じ、セリフの言い回しのせいもあってか、なんとなく昭和的。最初はあまり良い印象がなかった芳乃の過去が描かれ、いろいろ納得することができた。ただ、この2巻で完結なん?何かが物足りないと思うのは自分だけだろうか(^^;これはこれでいいのかもね。2013/09/17
ponkichitaro1
14
ひとり背筋を伸ばして、淡々と誠実に、日々を生きましょう、という気持ちになりました。2022/08/03
ムック
13
おお、芳乃と市江の出会いの話が載ってる♪涼ちゃんともこの頃からの付き合いだったのね~。サウダーデの様な喫茶店、一人でのんびりしたい時にいいよなー近くにないかな。2012/07/09
椿子
13
優しい優しい話。押し付けがましくない優しさの話。人間っていいなあ、と思わせてくれる作品でもある。出てくる登場人物たちが、変にポジティブじゃないところもいい。絵も動き出しそう。ずっとこのテイストで作品を出して欲しいなあ。読んでてじわーんと涙が出てきてしまった。 って皆さんのコメント読んでたら完結なんですか!普通に続くと思ってた………。あーさびしい。2012/03/23
ごま
11
母が作ったミンチカツを再現し、ひとり食べる芳乃の背中。泣き叫んだりする描写はなくとも哀しみが伝わってくる。定年退職後の男性にまつわるお話がとても良かった。こういう優しさを描ける作者も優しいかたなんだろうな。登場人物の誰もが愛おしい。淡々と描かれる、丁寧に生きる人たち。もう少しこの世界にいたかったなぁ。2015/09/21