角川oneテーマ21<br> 原子力と宗教 日本人への問い

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角川oneテーマ21
原子力と宗教 日本人への問い

  • 著者名:鎌田東二/玄侑宗久
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • KADOKAWA(2014/05発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041101803

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内容説明

荒々しい自然の力と共に生きる智恵を伝える神道と仏教。目に見えない放射能に、日本の伝統的信仰心はどう向き合うのか? 原発の脅威を宗教への問いとして受けとめ、震災からの復興の礎となる神仏の智恵を提言する。

目次

第1章 私たちは今、何におびやかされているのか?
第2章 「復興」とは何か?
第3章 鎮魂と再生―被災者の心を支えたのは何か?
第4章 「天災列島」で日本人はどう生きてきたか?
第5章 日本人は原発を捨てられるか?
終章 私たちはこれからどこへ向かうべきか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

28
福島で住職をなさる玄侑さんの震災に対するまっすぐな姿勢が印象的だった。報道されない凄惨な光景もあったようで、地元のお寺の大変さを思った。そんな中で宗派を超えた連携が生まれたのは救いである。数万年単位の原子崩壊に「無常観」も戸惑い、知覚できない放射能に「色即是空」も手を焼いているという。こんな難題を突きつけられた今だからこそ、仏教も日本も生まれ変わるチャンスなのだろう。少なくとも宗派を越えて頑張るお坊さん達の姿から、生きた教えを学べるのではないか。「原発という異端の神を弔い祀る」発想も日本的でいいと思った。2013/12/05

湯飲み猫

4
日本人が天災にどう向き合っていたか宗教面から捉え、その上で東北の震災や原発問題にどう向き合うかを話し合っています。「経済」の視座からではなく「宗教」の視座から問題を眺めるのは、これからますます重要になるのではと感じました。玄侑さんは原子力について、科学的にも社会問題的にもしっかり勉強されていて、その上で語っているため、こちらも真剣に耳を傾ける気になります。原発にパニヒダ(お通夜みたいな儀式)をしようというのは、良いアイデアだと思いました。一度、精神的に区切りをつけないと、前には進めないと思います。2012/08/16

Tom Ham

3
読了!図書館にて借りました。逃げ方の仕組みやネットワークの構築が重要と言う。「逃げるというのは、賢くしぶとくしたたかに生き延びる道」と言う言葉の説得力や、面白かったのは日本人の御仏信仰のくだり。と二月堂の「お水取り」を例に挙げていたが「なるほど」であった。またいい本にであった。自分的には『鎌田東二さん』は要チェックですね(笑) 2012/10/16

わ!

2
面白かったのは、対談本の割に話がギクシャクしているところ。なんだか、いかにも対談をそのまま本にして見ました…って感じがして面白かった。普通、このような対談は脚色が入るものと思っていたのだが、結構リアルな対談模様が活字化されている。タイトルからして、まず予想したのは、この震災に対して、宗教はどのような役割をすべきか?…なんて問が中心になるのかな?…と思っていたが、なんと!タイトルどおり、宗教は原発をどのように解釈するか…という内容であった。なるほど…だから、「震災と宗教」ではなく、「原子力と宗教」なわけだ。2012/05/11

麒麟

2
対談本ということで、1日で読了。神道的・(日本の)仏教的な視点で東日本大震災と福島第一原発事故を捉えており、興味深い。日本古来の考え方からすれば、原子力神社・プルサーマル神社で祀るのもあり、かと感じた。2012/04/14

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