中公文庫<br> 五郎治殿御始末 (新装版)

個数:
電子版価格
¥660
  • 電書あり

中公文庫
五郎治殿御始末 (新装版)

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月26日 04時38分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122070547
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

あの爺様はの、みなに笑うてほしかったのだ――。


人生に、そして時代に決着をつけた侍たちの「終活」とは?


『一路』『流人道中記』の浅田次郎が贈る、感動の時代小説短篇集。




激動の明治維新期。突如「武士」という職業がなくなり、行き場所をなくした岩井五郎治は、遺された孫のために命も誇りも投げ出す覚悟を決める。やがて訪れる最期の時。町人として明治を生きる孫に、五郎治がのこしたある遺品とは。人生、そして時代に始末をつけた、侍たちの物語。表題作ほか全六篇に書き下ろしエッセイを特別収録。

内容説明

明治維新期。「武士」という職業がなくなり行き場を失った岩井五郎治は、遺された孫のために命も誇りも投げ出す覚悟を決める。訪れた最期の時、新しい時代を生きる孫に、五郎治が託した遺品とは。表題作ほか全六篇の人生、そして時代に始末をつけた侍たちの物語。書き下ろしエッセイ、著者と中村吉右衛門丈の対談を特別収録。

著者等紹介

浅田次郎[アサダジロウ]
1951年東京生まれ。95年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、06年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞・司馬遼太郎賞、08年『中原の虹』で吉川英治文学賞、10年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞を受賞、16年『帰郷』で大佛次郎賞、19年菊池寛賞を受賞。15年紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケンイチミズバ

92
乱暴な維新に戸惑うばかりの武家、時代に翻弄されることに慣れっこな町人のしたたかさ、次郎さんはこの時代の人かもと思ってしまうほど創作にリアルを感じる。道中で襲って来た追剥もかつてはどこかの藩士。宿場でまとわりついてきた飯盛女も武家の出だと分かった。上野に籠り最後の戦いに挑むも敗北し小兵衛はそれを区切りに商人となり立身したが、凋落した同胞にも生きねばという共感と優しさがある。丁稚たちに読み書きを教えるのもそれが役立つ世の中を見据えている。彼が息子同然の丁稚、新太を連れて椿寺を訪れたのも一つの覚悟のためでした。2022/09/22

優希

48
全6編の短編に人生と時代に始末をつけた武士たちが描かれていました。明治維新前後の侍たちは時代についていけなかったのでしょうね。切ないです。2023/04/14

ぽろん

41
明治維新という時代に翻弄された武士達の短編集。さすが、一話一話、読み応えがあった。それぞれの武士の仕舞い方に胸があつくなりました。2021/08/27

baba

33
明治維新で武士階級が無くなり、時代の変化にどう対処したのか、興味深い。特に表題の「五郎治殿御始末」は実に気持ちの良い始末振り。巻末の「柘榴坂の仇討」の映画化に伴う中村吉右衛門との対談や磯田道史の解説もご褒美のように嬉しい。2024/03/31

ぶんぶん

29
【図書館】安定に惹かれ「浅田次郎」を選んでしまう。 全六編の幕末物、といってもドンパチは無し。 急激に変化する社会の中で、如何に処世を保つか、幕臣の辛さがヒシヒシと感じられる。 「柘榴坂の仇討」が敵討ちを時勢により「殺人罪」になってしまうそんな時代に、何とか折り合いを求める話。 井伊直弼を打ち取られた御駕籠回りの近習・金吾は十三年仇を探して、やっと逢えた。 それを止めて恋女房と生きる決心をする場面が良い。 五郎冶も大事な「孫」に語りかける言葉が優しい。 御涙頂戴である、良いなあ、浅田文学。2021/12/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17731301
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。