内容説明
風邪をひいた凪をナース服で看病(?)する橘だが、火車や木花、鵺たちもやってきて騒々しい。そもそも火車がやってきたのは殺生石について話をするためだという。ぬらりひょんが集めていた殺生石は妖怪の妖力を吸い出して溜め込む習性を持ち、呪具として身につけた者の妖力を強化する力がある。火車や鬼九条が暴走した際に強力になったのもこのためらしい。しかし橘たちの看病合戦の的になった凪は風邪を悪化させてしまうのだった。そんな折、橘の元婚約者だった狐の須磨が現れる。波乱の中、凪は――!? ほのぼの妖怪スクールコメディ・感動のフィナーレ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真林
1
橘をメインヒロインとして最初書いていたので変更はできなかっただろうけど、やっぱりほかのヒロインの方が魅力があったシリーズだった。あとがきを読んでみると、どうやらこのシリーズはオチをはっきりと考えていなかった模様。しかもヒロインは刊ごとに交代制にするつもりだったらしい。そのせいか、うまくまとめ切れてなかった感じが。大体今までの話から想像はできるのだけれど、きちんと書いてほしかったところがある。2012/04/13
たくぞう
0
最後までメインヒロインよりもサブヒロインの方がキャラがよかったな。ゴスロリお嬢様な火車とか、いい意味で何考えているかわからない藤紫とか。2013/07/13
偽猫
0
最終巻。割と気に入ってたシリーズでした。そしていい終わり方でした。橘可愛いんだけどもっと描写が欲しかったなぁ2012/07/03
メロン泥棒
0
完結。人間としてという部分にこだわった良いエンディングだった。2012/04/22
悠久彼方
0
九尾の話だし、9本目がラストかな、と思ってましたがこの巻が完結編。良いエンディングだったと思います。徹頭徹尾傲岸不遜だったヒロインというのもなかなかに珍しいのでしょうか? ただ、その傲岸不遜さは『生まれと育ちの環境故に甘え方を知らない』からなのでしょう。分かりにくいながらも、終始デレていましたし、どうすれば、想いが伝わるのか悩みに悩んでいる姿も、徹頭徹尾描かれていたような気がします。――ところで、コレってラブ『コメ』なんでしょうか? 割とシリアス面が占めている気がしたのでコメディって感じではない様な気が。2012/04/06