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内容説明
上皇や摂関家などに仕える番犬のような存在でしかなかった武士層が、保元・平治の乱を経て、武力によって朝廷を左右する存在へと変貌した。なかでも源氏と並ぶ平家の総帥平清盛は、もともと皇位に就くなど考えられておらず、あくまで一時のつなぎ役でしかなかった今様狂いの後白河天皇と組んで、後白河の兄・崇徳上皇、摂関家ならびに源氏の勢力をつぎつぎに失脚させ、位人臣を極めるまでになる。だが、武力と財力を独占し、皇位継承にまでかかわりを見せ始めた清盛の存在に警戒心を抱いた後白河は、それまでの二人三脚の関係をかなぐり捨て、一転して旧勢力である上級貴族や寺社勢力とひそかに結び、平家の追い落としを企てようとしていた……。家族・一門の安泰のため、かつての藤原摂関家のような最高権力を掌中にしようとする清盛と、王権ならびに旧秩序回復のためこれを阻止しようとする後白河の、謀略を駆使した激しい確執、二人の権力者の心の葛藤を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
舟華
2
ほとんどが清盛サイドからの目線なので、もう少し後白河院からの目線が欲しかったところ。途中数ページから小説よりの歴史書っぽいなぁ、と思ってしまったところからめちゃくちゃスピードが落ちてしまった。一族の長としての重圧も慢心も感じる事ができたかな。清盛も案外不運の人なのかもね。2021/01/06
maito/まいと
2
この二人が新しい時代を切り開き、そしてより新たな勢力につぶされていった。だが少なくても武家側が清盛でなければ、朝廷内での権力闘争で優位に立てなかった、そして後白河天皇でなければ、朝廷は引き続き旧態依然のままだっただろう。従来の者達とは異なる視点を持つ協力者でありながら、反目し合う二人の生涯を描いた歴史小説である本作は、前年の大河ドラマの概要としても、平安末期から武士の時代への変換期を読み取る一冊としても手に取りやすい作品。ただ清盛視点ばかりで後白河視点がなく、駆け引きでの緊迫感が薄味なのが残念。2012/07/17
甲斐祐貴
1
タイトルは『清盛と後白河院』だが、ほとんどの記述は清盛視点。後白河院視点からの記述が少なくて残念2012/02/21
Ryuji
0
★★★★★
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