内容説明
マイケルは作家として成功を収めたジュリアンとの再会を果たす。だが、弟は深く心を病んでいた。孤児院アイアン・ハウスでの忌まわしい記憶にいまだ取り憑かれているのか。しかも、ギャングの魔の手が迫るなか、弟を養子にした上院議員の邸宅の敷地で無残な死体が見つかる。それは孤児院でジュリアンを虐めていた連中の一人の成れの果てだった。まさか、弟が犯人なのか…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
86
どうか、この終わりの世界がこのままでありますように、と願う。2021/02/07
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
34
組織を抜けようと逃げ続けるマイケルの周りで連続殺人。弟が容疑者なのか。容赦のない組織の殺し屋達。荒廃した世界の中でマイケルは生き延びる事ができるのか。ジョン・ハート氏らしい密でハードな世界。全ての謎はがっちりと絡まっているけど、そのわかりやすさ。面白かった。だけどこれ絶対前に読んだ事あるのだな。ラスト近くになるほど面白さは増し、それと共に蘇る記憶。ま、いっか。2017/12/03
きょちょ
26
アビゲイルという女性のキャラが面白い。 何故彼女は、主人公や彼の弟を施設から引き取ろうとしたのか? 真相はなるほど。 そして、施設の子供たちを殺した犯人は? この真相もなるほど。 弟が失跡した理由もなるほど。 ハードボイルドやスリラー、サスペンス的要素に、「血縁の結びつき」を加えている。 結末は好み。 この作家は初読だが、アメリカ探偵作家クラブ賞を受賞している作品もあるようで、次はそれを読もう。 ★★★★2019/03/26
琴華
13
読メで知った初読みの作家さんです。殺し屋が恋人を殺されて、復讐していく単純な話かと舐めてました。そして思いっきり舐め返されました。今まで知らなかった事が悔しくなるくらい面白い!過去の事が色々繋がって未来へ繋がるラストが良いですね。感想をみると「川は静かに流れ」の評判が良いようなので、早速図書館で予約しました。楽しみだ~2014/08/24
チョッピー
10
弟ジュリアンとの関係が中心となる予想を裏切り、下巻は更に話が広がり、ジュリアンは置き去りとなる中、ジュリアンを養子に迎えた上院議員夫妻とそのボディガード、マイケルを追う組織の人間、マイケルの恋人、マイケルとジュリアンの過去に絡んだ人々などが登場し、広げた風呂敷は本当に畳まるのか?と思った所からの、中盤過ぎから後半の怒涛の展開で一気に収束する下巻となりました。鍵となる人物のある病の描写についてはかなり疑問で、同意は出来かねましたが、全体としては今作も「家族」の物語だった点がハートらしい作品だったと思います。2016/07/17
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