内容説明
社交シーズンのある日、ウィンターセット卿は丘の上で少年の変装をしたセリーナという美しい女性と出会った。何度か一緒に遠乗りに出かけるうち心を奪われ、いずれ舞踏会でドレス姿の彼女と会える日を楽しみにしていた。数週間後、ウィンターセット卿は出席した舞踏会場に十三年間待ち続けていた宿敵が現れたと聞き、燃え上がる復讐心に胸を引き裂かれた。弟を翻弄し死に追い込んだ女とは、いったいどんな妖婦なのだ？琥珀色のドレス姿で男性客の注目を一身に浴びるその人物を見て、彼は言葉を失った。セリーナ……？■再会した二人の皮肉な運命。二転三転する予想外の展開に目が離せません。アンドルーの描くドラマチックな愛憎劇をご堪能ください。本作は、ＨＳ－３７８「伯爵の華麗なる復讐」の関連作品です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Michelle
13
父や兄を亡くした後、一人で西インド諸島の領地を管理し姪を育てたヒロイン。姪を結婚させるためにイギリスへ行く。自分は後見人のシャペロンとして。息抜きに男装して馬に乗っていた時にヒーローに出会うのだが、27歳という、かなりとうがたった女性が少年のふりをするってちょっとイタい感じ。スキャンダルになりそうな行動を軽々しくするの、自分のことで姪の評判に傷がつくことは考えないのかな？27歳にしては大人気がないヒロインだった。2023/05/04
ぽこ
3
復讐に燃えるヒーローといわれなき罪で復讐されるかわいそうなヒロイン。卑劣な策略にはまり、評判を落とされ、財産も失って、ヒロインがさんざんな目に合うため泣けます。それでもめげずに毅然とした態度を取るヒロインに好感度大でした。ヒーロー、ちゃんと調べてから行動しようよ！という感じ。2016/01/27
なかがわみやこ
1
ちょっと短絡的すぎないか？2011/02/03
葉月
0
C2011/08/31
こえん
0
弟の死の責任がヒロインにあると聞かされてる男爵ヒーローと、西インド諸島の島で農園を経営していて姪をロンドンに連れて行こうとしているヒロイン。片方の言い分を信じて復讐しようとする話を読むと、裁判の大切さが良く分かる。2010/12/28
