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内容説明
火田七瀬は、精神感応能力を持つ18歳の少女。心の中の“掛け金”をはずすことによって、個人が心の中で思ったこと が、声に出しているかのように流れ込んでくる。その能力を周囲の人間に知られないために、家政婦としてさまざまな家庭を転々とする暮らしをしなければならない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メイ&まー
10
借り本。人の考えていることが分かってしまう、住み込みの家政婦さん・七瀬。七瀬と言えば、水野真紀のドラマだな〜なんて思ってたらやっぱりそうなのかな。当時なんで「ふたたび」なの?って思ってたなあ。2012/12/23
くさてる
7
筒井康隆の小説のコミカライズとしても、独立とした作品としても、素晴らしい作品だと思う。清原なつのの清楚で上品な絵柄が筒井康隆の濃密できわどい描写を誤魔化すこと無く映像化して、作品の魅力を消すこと無く再構成している。これは細かいところまで計算された技術だと思う。あのテレパスの表現ひとつをとっても、そう簡単には描写できないものだと感じた。すごいすごい。すごいものを読みました。2014/01/22
そのじつ
5
こちらを読んだ後、筒井康隆の原作を読んだ。清原作品の方が、ネットリした中年男性向け読み物風味が薄らいでいて読みやすい。しかし彼女が描く中性的なキャラクタはオンナの気配を時折かいま見せ、十分に色っぽい。自らの魅力を承知しており、故意にその気配を消そうとしている…というのが「家族八景」での七瀬のシチュエーションだと思っているが、「押し殺しても漏れ出るもの」というのがエロスを醸しているように思う。原作を清原なつの視点で語りなおしたことによって、七瀬の持つ魅力を分かりやすくし、そして倍加させているように感じた。2011/07/22
さとさとし
4
心が読めるお手伝いさんが主人公の筒井康隆作品の漫画化 人の心読める話にありがちな、お涙頂戴ものではない。 主人公、なんだかんだで自分勝手で独善的、自分を守るため以上の暴力を使う。 一人ぐらいいい人が出てきてもよさそうなもんだけど、皆無。全部嫌な話にまとまっているのが実に面白い。2016/12/01
fumi
3
期待を裏切らなかった!彼女の絵には、濾過されたような美しさがある。だからこそ凄みも増す。ノスタルジックなタッチ×家政婦という設定の取り合わせの妙がたまらない。2009/11/08