内容説明
なんでこんなつらい仕事、またも引き受けちゃったんだろう……。大ヒットした『篤姫』の放送中に最愛の夫を病で失い、茫然自失で泣き暮らしていた著者に来たのは、3年先の大河ドラマ執筆の依頼。ほとんど休みのないまま突入した『江~姫たちの戦国』の執筆と、その鬼のようなスケジュールと並行して連載されたWebマガジン幻冬舎のエッセイに、現在(2011年11月末)の自分から当時を振り返っての突っ込み原稿を書き下ろしで加筆。仕事に追われ、ドラマの仕上がりに一喜一憂。女手ひとつで2人の子どもをかかえ、山あり谷あり、笑いあり涙あり……。どうしてこんなにスットンキョー?ドラマ裏話もたっぷり収録、読めば元気が出る傑作エッセイ。
目次
マイケルと私たち
大河ドラマ『江』、ついにクランクイン!
「江」って誰?
恐るべし、Y社長!
ネコ騒動
忘却とは忘れ去ることなり
装うことは生きること?
脚本家がドラマの視聴を避けるワケ
逃げられない「大河ドラマ」!
親の心子知らず?〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
喪中の雨巫女。
13
《私‐図書館》『篤姫』→『江』の間に、辛い出来事もあり、長男くんの留学や、お忙しい最中、エッセイの連載。お疲れ様でした。しっかり一気に読まさせていただきました。2012/03/16
ゆうゆう
6
大河ドラマの脚本と平行してのエッセイ連載だったのか。脚本家の方が現場でどんな事をしているのか、ちょっとのぞけた。1年もの長いドラマだと、最終回までの方向性、キャラの生活、考えながらできるのか。それにしても大変だろうなぁ。ただの史実だけでなく、ドラマにしなければならないし、最期の描き方、凄惨な姿よりもナレ死で人間性出してくれた方がいいとも思う。特に戦国時代ならば。江を見てなかったけど、見てみたいと思った。
かずかず
4
手に取ったきっかけは、篤姫も江も中途半端にはみてたこと。最近亡くなった彼女の二番目の夫が親の知り合いだということの二点。しかし文章が非常に子供っぽいというか、本当に物書きを生業としてる人なんだろうか?というのが第一印象。内容的には脚本家はどこまで作品に関わるのかというのが、すくなくとも彼女のスタンスはわかって面白かった。江の次女がから回ってたのは彼女のせいなのね、とか。2014/08/15
ミュンヘン
2
NHK大河の篤姫と江の脚本を書かれた方の本。ドラマの是非は脚本にあると思うので、とても興味をもって読んだ。基本的には読みやすい日常のドタバタエッセイなのだが、大河ドラマの脚本二連発なんてハードな仕事を請けた理由(夫の死)や、理想のお手伝いさんと娘さんのちょっと浮世離れしているような美しい主従の関係の話などさすがに面白い。お雛飾りの話から震災に触れ、津波で幾多の雛人形が流されたのだろうという文章を読み、エピソードを切り取るセンスがさすがだなと思うと同時に、流された雛と家族の悲しさを思い、改めて胸が詰まった。2012/09/20
あひる
1
大河を一本書き上げるって大変そうだね。でも、出来上がった時、嬉しいだろうね2013/01/07