内容説明
カリエは病に臥せる皇子アルゼウスの身代わりとして宮殿に入り、教育を受け始める。それは事実上、皇位継承レースの始まりでもあった。優秀で冷静沈着なドミトリアス、優しく明晰なイレシオン、最も王に近い血筋だが、傲慢で感情的なミューカレウスの3人の皇子。秘密の匂いがする美貌の神官サルベーン、そして相変わらず冷徹な教育係エディアルド……役者は揃い、次なる陰謀の幕が開く。魂の少女大河ロマン急展開の下巻!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
432
「帝国の娘」を含むシリーズ『流血女神伝』は、オリジナルのコバルト文庫版では全25巻あるらしい。本書は、その冒頭の2巻だけを角川文庫が再刊したもの。一応これだけである種の完結性を持っているのが、まずは幸いであった。著者はこれを少女小説というが、お姫様願望ではなく、主人公は王子の影武者である。かといって倒錯的な気配は微塵もない。宝塚の男役ともまた違う。そういう意味では独自のスタンスと言えなくもない。しかも、逆境といっていい運命を自ら切り開いて行くところなどはニュータイプの少女ヒーローである。2020/11/15
nins
71
一気に突入「帝国の娘」下巻。ドミトリアス、イレシオン、ミューカレウスの3人の皇子とカリエ。皇位継承レースが始まる。さらに隣国からグラーシカやサルベーンなど個性的なメンバーが加わっていく。カデーレ宮での生活から国家の運命まで一気に世界が広がっていく。カリエが巻き込まれる陰謀。さまざまな思惑。宮の外で起こる事件。政治的な裏の行動や暗殺者に皇子達を巻き込んでいく。エディアルドの行動。自分の運命を切り開くカリエの成長。確かにこの上下巻で話はひと段落しているが、是非、角川文庫版で続きも刊行して欲しい。2013/01/09
ゆのん
68
いわゆる少女小説としてコバルト文庫から出版され一作目だけ角川から加筆修正されたものが本書。『帝国の娘』自体は一区切りつくのだが続きがやはり気になる。続きはコバルト文庫から残り24巻あるらしい。内容としては面白く、分かり易い。少女小説にしては話の本筋がしっかりとしているように感じた。2018/07/21
まりもん
52
皇子宮での他皇子との関係でどうなっていくのか気になっていたが、まさかミュカが替え玉と知っていてあの態度だったとは予想外。 カリエが今後どんな人生を過ごしたか知りたいのでぜひ続きを出版して欲しいです。2012/01/28
mariya926
49
とうとう読み終わりました。皇子たちとピクニックに行ったり、殺されそうになったり。ただやっぱり続きがあるみたいで、スカッとした終わり方ではありませんでしたが、楽しめました。ただの少女小説ではなく、王として国を収めることについてじっくり取り扱っているので、それをカリエと共にじっくり考えさせられました。最初は皇子の身代わりを嫌がっていたのに、途中からは真剣に今の学びは自分の為になることを信じ、取り組んでいる姿が印象的でした。続きも機会があったら読みたいです。2024/08/09
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