太平洋戦争 最後の証言 第二部 陸軍玉砕編

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太平洋戦争 最後の証言 第二部 陸軍玉砕編

  • 著者名:門田隆将【著】
  • 価格 ¥1,122(本体¥1,020)
  • 小学館(2013/12発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093798297

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内容説明

玉砕の戦場 刻まれた記憶。

ガダルカナル、ニューギニア、インパール、サイパン、レイテ島、ルソン島、硫黄島、沖縄、そして占守島。圧倒的な火力を誇る米軍と激戦を展開した日本軍は、各地で玉砕を繰り返した。太平洋戦争(大東亜戦争)で、陸軍の戦死者は全体の77パーセント、およそ165万人に及んでいる。

不意に襲う砲弾は容赦なく兵士の身体を切り裂いた。髪が抜けやがて歯が抜ける極限の飢え、鼻腔をつく屍臭。生きるためには敵兵の血肉をすすることすら余儀なくされた。70年前に刻まれた記憶――門田隆将氏が100人を超える元兵士を全国に訪ね、記録する。

<私は、玉砕の戦場から生還した元兵士たちに「なぜあなたは生き残れたのですか」と問いつづけた。誰もがその問いに、「それは運命としか考えられない」と答えた。私はその言葉を聞きながら、彼らの証言は、戦死した200万人を超える兵たちが生き残った戦友の口を借りて、私に「遺言」を託しているものなのではないか、と思った>(はじめにより)

【ご注意】※この作品には図表が含まれており、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。

目次

第1章 悲劇の序章「ガダルカナル」の死闘
第2章 血肉をすすったニューギニア戦線
第3章 インパール作戦「白骨街道」の屍
第4章 玉砕の島「サイパン」の赤い花
第5章 レイテ島「八万人」の慟哭
第6章 二十万人戦死「ルソン島」の殺戮現場
第7章 玉砕「硫黄島」奇跡の生還者
第8章 癒えることなき「沖縄戦」の傷痕
第9章 ソ連軍急襲「占守島」の激闘

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころりんぱ

48
生き残った陸軍兵士たちの証言。補給も援軍もないまま、傷だらけの身体でジャングルを彷徨い、餓えと病気に苦しんだ末亡くなった、あるいは自決していった兵士がいかに多かったか。惨憺たる場面の連続、正直しんどい。でもこれが戦争だったんだと知らないことには、戦争反対の意思を受け継ぐことはできないと思う。無茶な命令を連発し、たくさんの大切な命を殺した参謀たちは戦場にいなかった。時代は変われど、それは変わらないと思う。派兵されるという事はこういう事なんだと私たちは知るべきだし国を動かす人にこそ読んでもらいたい。2015/06/22

Abiko Eiichi

6
第二部は主に南方の諸島で繰り広げられた玉砕作戦の証言です。それらは凄惨、地獄、壮絶、そんな言葉のどれもがぬるい、筆舌に尽くし難い証言の数々でした。敵の銃弾に倒れれば戦死、しかし戦いもせずただ餓えと体力が尽きて死ぬのは一体何なのか。疑問、無念、絶望、そんな戦場を生き抜いた方々の言葉は一つの答を与えてくれます。「何故戦争をしてはいけないのか」それはおよそ人から人らしさを奪うからです。人間らしく生き、人間らしく死にたい、そんな希望を奪うからです。戦争を知らない我々こそ、こうした証言に耳を傾けるべきと思います。2015/07/05

TURU

5
陸軍玉砕は大東亜戦争で一番悲惨な戦いだと思う。理不尽な命令で散華した特攻隊も悲惨だったが、陸軍は疫病が蔓延し食料もなく飢えで命を落としていく。そんな極限の状況で、また敵と遭遇し命を落としていく。証言を元に陸軍玉砕の悲惨さ詰まっている。2015/03/30

かいゆう

5
太平洋戦争で生き残った陸軍兵士たちの証言が綴られています。島に連れて行かれ、食糧も弾の補給もない中で、暗闇の中を歩き続ける兵士たちの姿は胸が痛みました。死んだ仲間を家族の元へ帰してやりたいと、腕や指を切り取って焼いて骨にしたという話が印象に残りました。戦闘による死も悲惨なものですが、飢餓で亡くなった方が多いこと、負傷し自決する(あるいはさせる)しかなかったことことからも、陸軍の戦いがどれほどひどいものだったかを物語っていました。2013/01/06

もちもち

3
空腹と飢えの話がほとんどで、戦って散っていった零戦・特攻編より精神的にキツかった。 補給のできない作戦はやるべきではないんだよなあ…2020/09/10

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