内容説明
最大手のデベロッパーが倒産した日、新聞記者・広瀬と謎の老人・山室は、料亭の経営者が墜落死した現場に遭遇する。死は自殺と断定されるも、不審を抱いた二人が真相を追い始めると、料亭とデベロッパー、大手銀行の黒い関係が浮かぶ……策謀渦巻く金融界の裏側を抉り出したノンストップミステリ! 第1回ダイヤモンド経済小説大賞・優秀賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Walhalla
21
ダイヤモンド経済小説大賞で、優秀賞を受賞した経済ミステリー作品です。 文庫化されているのは知らなかったので、ブックオフで見つけたときは、飛び上がってしまいました。 さて内容としては、大手企業・銀行に加え、監査法人の公認会計士まで登場し、わりと本気の相関図でした。 経済小説とミステリー小説の、ちょうど中間ぐらいな感じで、ややどっち付かずな印象もありますが、正義を貫く公認会計士が格好良かったです。2016/10/07
Pure
15
第一回ダイヤモンド経済小説大賞優秀賞受賞作ということで手に取りました。ビルからの転落死の現場に遭遇するという書き出し。つかみはOK。そこから発展する会社と銀行の癒着、監査法人をも巻き込んだ癒着は興味深いものがありました。もう少しスピード感があると引き込まれていくのに惜しい。融資の稟議書を作成する銀行員の胃の痛みが伝わってくる感じがリアルでした。2017/09/08
yuu@mayu
15
『☆☆☆☆』面白かった。が、多分、別のもっと巧い人が書けば何倍も良い作品になる気が…。2015/04/05
よっしー
6
3.5 経済ミステリーというジャンルなのか、まあまあ楽しめた。悪い上司の元にいると、大変なのは実感としてよくわかる。2020/02/14
アキ
0
山室老人が動き出すあたりから面白くなってくるが、なにぶん要の経済話がちんぷんかんぷん。まぁ対象とする読者はみな分かっているような知識なのだろうか。2017/06/15