内容説明
日本の医療の輸出産業化、病気にならない町づくりという斬新な取り組みがテレビでも紹介され、大きな反響を呼んでいる著者。3.11以後、彼はさらにもうひとつ、「東北復興プロジェクト」を進めています。箱モノ中心の復興を否定し、病気にならない町づくりの実践と、さらに高齢化が進んだ被災地で残された人々の活力を最大限に活用するその独創的なアプローチ。高齢化日本そのものを変革しうるその挑戦の全貌を語ります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
96
東北の被災地に対しては「復旧」ではなく、「復興」を提起している。 まさしく、その通りでありODA型の支援には所詮は限りがあるし、「自立」こそが真に求められるべき姿だろう。 筆者が提唱するように、新たな産業と仕事の創出こそが喫緊の課題だろう。 2012/02/08
exsoy
12
「リハビリ」って言葉はあまり上手くない気がした。「復興」より「復旧」的な意味合いだし、しかも完全に元に戻るわけでもないし。2012/03/19
芸術家くーまん843
4
日本の医療の輸出産業化、病気にならない町づくりという斬新な取り組みがテレビでも紹介され、大きな反響を呼んでいる著者。3.11以後、彼はさらにもう ひとつ、「東北復興プロジェクト」を進めています。箱モノ中心の復興を否定し、病気にならない町づくりの実践と、さらに高齢化が進んだ被災地で残された人々の活力を最大限に活用するその独創的なアプローチ。高齢化日本そのものを変革しうるその挑戦の全貌を語ります。2013/03/26
三上 直樹
3
もう少し時期がたってからの本だと思っていましたが、上梓されたのは2011年10月ということで、大震災直後の復興に取りかかりはじめた頃の医療関係者からの提言。女川町での取り組みにはふれていますが、あれから6年となっても手つかずのことが多く、同じ東北の人間として怒りを覚えずにはいられません。2017/08/02
いちろ(1969aMAN改め)
3
うーん。一つの復興のあり方を聞いたよ。でも。政府によるインカムありきで、創造や生産に関する部分がちょっと弱いのではないか。むしろ東京やたまプラーザの裕福な老人が吐き出すものあっての有効な方法であって・・・、いけね、八王子の人だった。やはり、起業や金儲けという泥臭い部分を抜きには、と考えてしまう。とはいえ、評論するのは簡単、実践しているという事実には頭が下がるばかり。本当に福島の問題さえなければ。片付かない大問題を抱えて、世界に汚染物質を垂れ流しながら、次の原発を動かす日本はどこへ行こうというのか。2012/07/03