内容説明
旗本二百五十石の次男坊・欣吾は、北町奉行所の変人老与力で江戸の名物男・益岡喜六の入り婿となって跡を継ぎ、北町奉行所の見習い与力となった。欣吾は強風の夜更け、義兄弟の火消伝次郎と三太郎を供に、付け火事件続出の木場を見廻り中、凄腕の浪人に斬りかかられた。戦国の実戦剣法「神道流」の剛剣で立ち向かう。
感想・レビュー
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sken
10
何故か連チャンで時代小説ラッシュ。今回は伝次郎の活躍の巻と相成り。実はこの前と後の巻は既に読了済みなので、今回は欣吾の祝言の話だとばあ〜っかり思っていて、開けてみればすでに祝言を済ませてしまっていたのにはちょいとびっくり。ま、祝言ネタはいろんなところで掃いて捨てるほどあるので、あえてそこはサラっと流したのかしらん。今回は火付けが物語の中心で、お栄の気も知らずに暴走しまくる伝次郎はかわいらしいっす。……身近にいたら鬱陶しそうだけど。2013/02/20
こおり
9
大江戸三男(4) 兄ィは与力(笑)もうタイトルがウケるから。ここですでにおわかりの通り、欣五が雪江と夫婦になり益岡家を継いだ。見習い与力として励む欣吾、行く先々で「あの変人の益岡様のところの婿殿…」と言われてしまうのがウケる。欣吾のために頑張る伝次郎もかわいい。お栄の恋ごころは伝次郎に届くのか!?続きが楽しみだ2015/06/09
じゅり子
7
大江戸三男事件帖の四作目。いや〜んやっぱり面白い!変人与力の増岡様のところに養子に入り、白粉鉄火の雪江様とめでたく夫婦となった欣吾様。この夫婦おかしいよね、それでその姿を見るお栄ちゃんのモヤモヤとか、欣吾様の朴念仁ぶりとか、火消しの伝次郎の暴走とか楽し過ぎ!お江戸の情景が目に浮かぶ。義兄弟の末っ子の三太郎の出番少なくて(何しろお大名のお抱え力士になったもんですから!出張なの)ちょっと淋しかったりもしたけど、次も楽しみです。2015/09/14
なつき
7
欣吾が与力となり、手下となった伝次郎。連続して起こる付け火の犯人を捕らえるべく見回りをしていると怪しい人影を見つけ…。引退した喜六さんが冷や水もなんのそのと頑張ってます。2015/01/08
めにい
6
今回も喜六じいさんの無茶苦茶ぶりに笑いが止まらない。もう最後なんて時代錯誤も甚だしい。頭に血が上って倒れてしまわないかと心配だ。2014/03/07