内容説明
【ＳＤ名作セレクション（テキスト版）】熊を素手で倒せるらしい小説家志望のネガティブな青年、中羽織夏彦。ある日、道を行く夏彦の前に、一人の可愛らしい女の子天使がすごい速度で降ってきた。天使は夏彦に用があるらしく、どれだけ夏彦が彼女を拒絶しようとも、絡んでくるのをやめようとしない。そこでついに根負けした夏彦は、「何故俺につきまとうのか」という内容の質問を、彼女に送りつけた。「キミは死にますよ」そんな回答だった。彼女の話によると、夏彦は近々死ぬ運命にあるらしい。そこで天使である彼女は、使命感をもってして、夏彦をその『死の運命』から救助したい、というのだった。第10回スーパーダッシュ小説新人賞特別賞を史上最年少（18歳）で受賞した俊英のデビュー作!!※この商品にはイラストが収録されていません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろり - しろくろりちよ
7
第10回スーパーダッシュ小説新人賞特別賞受賞作。死んでもいいやといいながら生きる中羽織夏彦のもとに「キミは死にますよ」と言いやって来た天使。幼馴染の夜空衣水音に、気のいい友人月坂太郎、学園の有名人佐倉葉由香、先輩の三弦馬静人、それぞれが少しずつ関わって運命を変えて行く。学園コメディー。いやちょっとないでしょな繋がっていないようで繋がる伏線や台詞に被せる台詞の使い方が独特。まだまだキャラクターは動いてくれそうなの余剰分があるので今後に期待の新鋭ライトノベル作家。2013/02/10
シュエパイ
4
死にたがる少年へ向けて、天から放たれた死の刺客。そして少年を守ろうとする、嘘をつける天使と、学園の少年少女…。死にたかった理由は、天使に姿を変えて。きっと何かが物足りない、でもなんだか安心して読める、好きな感じの本。続き、書いてくれるといいな。別のお話でもいいから、もっともっと書いてみてほしい。2011/10/28
無銘
3
死の運命を背負った少年と、それを回避するために奮闘する天使の物語。死の運命をはじめとする諸々の出来事について設定とか因果関係の説明を半ば放棄しているため「何故？」と問いたくなることが多い。主人公は成長し、割とハッピーエンドで終わった良い話な気はするのだが妙に釈然としなかった。2012/09/29
こたつ
3
なんだか演劇を見ている気分だった。登場人物みんなのセリフが芝居がかっていて、雰囲気をガラッと変えるようなギャグを入れたり間接的なバトル入れたり、何を描きたかったのか見えてこない。なによりも人物それぞれの言動がブレすぎていて読む側としては混乱するだけであった。勢いとかフレッシュ感はあるのですが。 しかし作者はまだまだ若いし、作家の卵としてこれか伸びていくことを期待しています。2011/11/26
佐治駿河
3
新人の作品としては十分合格点の内容です。お金と時間に余裕がある方は読んでみてもいいのではないでしょうか。2011/11/07
