僕に生きる力をくれた犬 青年刑務所ドッグ・プログラムの3ヵ月

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader

僕に生きる力をくれた犬 青年刑務所ドッグ・プログラムの3ヵ月

  • ISBN:9784780801705

ファイル: /

内容説明

アメリカ・オレゴン州にあるマクラーレン青年更生施設を舞台に、
罪を犯した若者と、捨てられた犬の交流を描いた
NHK BSドキュメンタリー番組の単行本化。

マクラーレン青年更生施設では、捨て犬の飼育を通じて受刑者の更生を促す
「プロジェクト・プーチ」と呼ばれるドッグ・プログラムの取り組みが行われている。
全米の刑務所の再犯率の平均が5割といわれるなか、
このドッグ・プログラムを受けた若者たちは、再犯率ゼロを記録し続けている。

ATP賞2010ドキュメンタリー部門優秀賞を受賞!

目次

プロローグ 刑務所で育てられる犬
1 スティーブンとハンター―「伏せ」までの七日間
2 アレックスとオレオ―犬から始まるコミュニケーション
3 ジェフとジギー―愛情を感じる気持ちよさ
4 ドッグ・プログラムとジョアン・ドルトン―犬から何を学ぶのか
5 八月の犬たち―二ヵ月目の訓練
6 それぞれの家族―行き違いの気持ちを抱えて
7 スティーブンの新しい犬―虐待犬に寄り添って
8 犬たちの旅立ち―幸せにつながるゴール
エピローグ 犬たちとの“再会”

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りょう

9
訓練したいぬが、里親に引き取られるときは、なんだか泣いちゃう。無償の愛情を、家族からじゃなくて、ワンコから教えてもらうことで立ち直る青年たち。なんだか、じーんとした。2020/02/02

Sakie

6
オレゴン州の青年刑務所。NPO法人プロジェクト・プーチは20年近くドッグプログラムを続けている。囚人に1頭の保護犬を与え、譲渡できる状態まで訓練させるものだ。庇護。忍耐。責任。犬の純粋な信頼が彼らを成長させていく。だが再犯率ゼロの実績はそれに留まらない。釈放されても元犯罪者のレッテルは残る。犬を扱うスキルと共に得た、犬を家庭に送り出した自信と希望が彼らの助けになるのだ。『自分が変わりたいだけじゃなく、人のために何かしたいと思わせるもの』。読み終えて表紙を眺めると、ジェフとジギーの表情に胸がキュッとする。2017/07/15

Latica

1
アメリカの青年刑務所で行われているプログラムについてのルポ。虐待や飼育放棄から保護された犬をしつけ直して、新たな里親に引き渡す。その過程で忍耐を学び、犬からの信頼を得ることで自信をつけ、成長していく青年たち。取材の終盤で、制作チームは犬たちが新しい里親たちのもとで幸せに暮らす光景を撮影してきて、青年たちにサプライズで見せる。それを見つめる彼らのやさしい表情が本当に美しかった。こうして感想を書いていても、思わず涙ぐんでしまうくらい。いい本でした。2017/07/29

nabeko

1
犬を育て、家庭に迎え入れてもらえるようにしつける。刑務所のドッグプログラムを追ったドキュメント本。犬を育てることで相手に自分を認めてもらえることやチームワークを学び、大きく成長していく受刑者たち。犬との別れのシーンやラストの取材班の粋な計らいには思わず涙。"受刑者の育てた犬を迎え入れる"ことで社会に貢献しようとする里親たちの懐の深さがすごい。日本では難しそう。そして犯罪者になってしまった青年たちの背景も綴られていて、社会や環境で人は簡単に犯罪者になってしまうんだなと思った。2015/04/12

miki mikan

1
犬の力ってすごい!犬を育てるだけで短期間に人間の性格を変えて、受刑者が更生できるなんて。この本に出てきた3人の受刑者と犬の成長ぶりに涙しそうになりました。それから里親たちのドッグプログラムに対する理解も素晴らしい。普通偏見とかありそうなものなのに…再犯率ゼロならもっとこのプログラム増やせればいいのに。2014/07/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4248253
  • ご注意事項