内容説明
プライド(慢)、支配欲、快楽への欲求、そして「死にたくない」という思い――。自分のあるがままの心を見つめ、受け容れていくと楽になる。心を苦しめるものの正体を知り、平常心を身につけるための実践的な方法をやさしく説く。“平常心”が身につけば、生きるのが楽になる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hatayan
51
東大卒の僧侶が穏やかに日々を過ごすコツを解説する一冊。 自尊心や自己愛を仏道では「慢」と呼び、慢を戒めることが平常心への近道とします。 周りの状況に即座に反応するのではなく「そのようである」と受け入れ、無意識の心の動きをモニタリングする「メタ認知」の習慣をつける。 簡単に自分は変われない。だからこそ、心が揺れたなら揺れたなりに、その揺れをうまく乗りこなして柔軟に平静さに立ち返る。困難にあってもしなやかに対応しより良く立ち直る思想は、最近耳にする機会の多い「レジリエンス」の考え方そのものだと納得しました。2019/06/23
KAKAPO
45
>真面目で責任感が強い人ほどうつ状態に陥りやすい「自分はここまでできるはずだ」という過剰なプライドのなせる業だととらえることもできます。プライドの高さが「現実にはできない自分」を許してくれず、心が自分自身を罰してヨレヨレになってしまうのです……。私は、ビジネス書を読みあさり手段を学びながらも、その本質を理解することができていなかったし、実践が伴わなかったので、成果に繋げることが出来ませんでした。きっと実力の伴わないプライドの高さが、苛立ちとなって表面に現れ、周囲の人に不快感を与えていたのかもしれませんね。2019/03/03
Lee Dragon
40
自分には情けないところがある。自分が好きな人に嫌われたくなくて色々逡巡したり、言いたいことがあっても飲み込んでヘラヘラした態度を取ってしまう… そんな自分が嫌いになって、落ち込む。落ち込む自分は弱いからもっと嫌になるという悪いサイクルを繰り返すことがあったけど、そんなものは時間の無駄だったのですね。目標をどこかに設定するから比較して苦しくなる。いいパフォーマンスをするためには、悪いことがあっても良くなると思い、良いことがあっても悪いことが起こるから気を引き締めようと思うことが肝要。呼吸と咀嚼を大切に2017/10/14
とち
34
ドーパミンシステムの「もっともっと」の感覚は非常に分かる。キリが無いということは自分の経験からも納得です。「そのようである」「ま、いっか」とあるがままを受け入れることが大事。食事の際の咀嚼を用いたレッスンは試してみたい。2012/06/29
りえこ
31
とてもわかりやすく、今やろうとしている事に合っているので、納得しながら読みました。自分がふりまわされているものは、自分が作り出している場合も多そうだなと思いました。2017/04/09
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