ちくま新書<br> ポルノ雑誌の昭和史

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ちくま新書
ポルノ雑誌の昭和史

  • 著者名:川本耕次【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 筑摩書房(2015/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480066312

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内容説明

エロ本屋は永遠に勝てない闘いを続けるゲリラである。松尾書房「下着と少女」、アリス出版「少女アリス」、ギャル出版「SISTER」……。独自の販売ルートを開拓しベストセラーも誕生したポルノ出版界。法規制の裏をかいた表現の工夫、ロリコンブームの背景、美少女モデルの素顔まで。伝説の編集者によるポルノ文化史。

目次

まえがき ベトナム戦争、寺山修司、ツナピコが産んだ日本のポルノ革命
第1章 カストリ雑誌と実話誌の時代
第2章 通販本が切り拓いた’70sメディア革命
第3章 自販機本の発生と衰退と
第4章 自販機ポルノ屋さんドタバタの日々
第5章 陰毛革命ビニ本ブーム
第6章 ロリコンブームの光と陰
あとがき エロ本屋は永遠に勝てない闘いを続けるゲリラである

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

14
2011年の刊行当時に読んだものの再読(今回は図書館)。昭和二十年代はカストリ雑誌。昭和三十年代、週刊誌ブームの影響もあり、「週刊誌に近い体裁の実話誌」が登場。大手取次を通るので、体裁が必要だった。昭和四十年代にはカラーやグラビアページを増やした「エロ実話誌」も(もう週刊ではない)。雑誌倫理研究会という「エロ実話誌」の自主規制団体ができる。セーラー服はダメ。全裸もダメで要パンツ。雑倫非加盟組がセーラー服やノーパンで攻める/北欧でポルノ解禁となり、すると洋物ポルノは通販になるので通販ポルノ雑誌ができる…続く2018/09/05

いりあ

7
川本耕次氏が身を置いてきた昭和(戦後)のエロ本出版業界の歴史をまとめたもの。同じような内容が繰り返されたり、文章が独特でじゃっかん違和感を持ちながらも、普通には見ることの出来ない世界の事が書かれており、面白かったです(臨場感があるとも言えますが…)。戦後の風俗史としても、大衆に一番身近だったものなのだと思うので、ある意味重要な位置づけにはなると思うのですが、扱っている内容だけに誰もまとめてないようですね。関わっていた人たちがいなくなってしまう前に誰かまとめたりしないかな。2018/05/06

Katsuto Yoshinaga

4
ポルノ雑誌の中でも、自販機本、ビニ本というほとんど記録に残らないジャンルを中心に言及されており、それはそれで興味深いのだが、「である調」「ですます調」「〜ね調」が脈絡なく混在したレベルの低い読みにくい文章と、自前の「スカG」で運んだとか、ストロボ機材の所有自慢をちょいちょい挟む自己顕示で、さっぱり面白くなかった。カバーに伝説の編集者と紹介されているが、この本の編集者の仕事ぶりを疑う。2019/07/27

K・ITO

3
川本耕次先生のご冥福をお祈りいたします。氏については雑誌『Peke』について語る人が多いが、私にとって氏は(亜庭じゅん、米澤嘉博がらみで)迷宮の人であり、『少女アリス』や三流劇画雑誌の人であり、ロリコン小説家でした。今日は故人をしのび氏の著作のあれこれを読もうと思います。2023/1/212023/01/21

hikarunoir

3
裏本界と住人が重複しそうでも建前上敵対関係らしく「裏本時代」とのミッシングリンクとも読める。少女の性的搾取はより言及が欲しかった。2016/07/08

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