内容説明
詩を創りはじめて1年半の「人生の最後の峠に立っている」内藤里永子は、あるとき詩人・谷川俊太郎と詩遊びがしたいと願った。その願いは叶えられ、都内の小さな場所で、11のお題に対して、交互に自分の詩を披露しあった。本書はその詩をすべて掲載。さらに本書のために書き下ろした谷川の新作「ことばのかくれんぼ」を収録した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
マツユキ
17
エミリー・ディキンソンの詩を訳した内藤里永子さんの作品をチェックしていたら、谷川俊太郎さんと一夜だけの詩遊び、とは? 読んでみました。お題にあった詩を発表するというもの。谷川さんはさすがですが、内藤さんは、読みづらいですが、こういう工夫かと、興味深かったです。素敵な空間だったろうな。自由で良い。2023/01/20
けいこ
14
お題を決めて詩を読み合う試み。お題があった方が詩を詠みやすいのでしょうか。テーマに沿って、自分の内面を掘り下げて詩にしている感じが良く出ていました。谷川さんの「春に」、内藤さんの「みのり」などが印象に残りました。2017/10/30
kamome555
3
谷川さんの恋の詩がよかった。 挿入されている化石の写真もすてき。火遊びより詩遊びのほうが楽しそう、と思える年頃になってきた気がする。2014/02/11
K
3
「朝ごはんが、お花の季節があります。」 っていう詩に惹かれて読んでみた。花を口に含むっていうしぐさにものすごく惹かれるのはなんででしょうか。『溺れるナイフ』で、大友が椿の蜜を吸っていたときの絵がきれいだったからなのかなぁ。ものすごく、切れ味の鋭そうな危うい色気を感じる。でも、透明感も感じる。花をブチリと毟り取った、っていう残酷さのようなものも感じるけど、大好きなものに口づけているようで、愛しさも感じられる。詩って、想像を広げる余白が大きくていい。
かしわ
2
谷川先生、好きだーーーーー!2011/11/14
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