小学館文庫<br> 月9 呪われた女たち

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小学館文庫
月9 呪われた女たち

  • 著者名:中村うさぎ【著】
  • 価格 ¥583(本体¥530)
  • 小学館(2012/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094086492

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内容説明

野心、嫉妬、復讐…女達の壮絶な心理バトル!

一度は脚本家として成功を手中にし、自信過剰でどこまでも自己愛の強い弓絵。弓絵の陰に隠れながらも、成功を目前にし胸の中で強烈な野心を燃やす晴子。二人は「親友」ではあるが、人気ドラマ枠の脚本家というポジションをめぐり激しく火花を散らしていた。
そんな二人が、ある事件に巻き込まれた。きっかけは、弓絵が海外土産として晴子に渡した呪いの人形。その日から、二人の運命が変わっていく……。
本書は、テレビ業界を舞台に女同士の壮絶なバトルを描いたサイコサスペンス。弓絵と晴子、二人に取り入る若い脚本家志望の女、さらに弓絵が激しいライバル意識を燃やす「業界の女王」が絡み合い、激しい闘いが繰り広げられる。野心、嫉妬、自己愛、復讐心、闘争心……その生々しい描写には、女性なら誰もがドキッとさせられるはず。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Naomi

4
作者の心の中にある感情が、それぞれ登場人物に反映されているよう。 女性の心の中をじっくり覗くと多かれ少なかれ誰もが持っている感情のような気がする。 普段から自分の心の中をじっと見て、いろいろ体験してきたことによって書かれたフィクション?ノンフィクション? 怖いのはリアルにありそうな話だからかな・・・ 2014/06/25

fukafkacraft

3
自意識過剰で野心家の脚本家、弓絵が繰り広げる過剰な妄想が暴走するサイコサスペンスである。かなり面白かった。この人のエッセイは言い訳がましいネチっこループが苦手だが、とても同一著者とは思えない簡潔で分かりやすい描写力とストーリーテリング。妄想にとり憑かれ、精神を病んでゆくサイコ女、弓絵のキャラ造形が素晴らしい。ドラマ化した場合、ここまで突き抜けたぶっ壊れ演技が出来るのは木村佳乃くらいでは。著者には薄っぺらなエッセイをやめて、このフィクション路線を突き進んで欲しい。2017/02/09

RF1

2
嫉妬やら自惚れやらがここまでコテコテだと逆に清々しい(笑)2014/05/06

コホン

2
うーん。途中でいつものエッセイ風の持論展開になっているのが余計。読者に読み取らせてよ、と思った。2014/04/20

おはぎ

2
うさぎさんのエッセイ「愚者の道」「女という病」「私という病」と併せて読むのがおすすめ。多分、女たちは全て中村さんの一部で、それぞれが表裏だからこういう物語になったのだろう。そしてそれを無自覚な人々(男性含む)に突きつける。高級な包丁を見せびらかすように。が、いかんせん鋭利過ぎる。抜き身の刃のようにあからさまな攻撃性を備えている。読む前には心の準備を。2012/05/17

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