内容説明
この本では、私たちがふだんきたないと思っているものがほんとうはきたなくなく、反対にきれいだと思っていたものがじつはきたないということを「バイ菌」や「ウンチ」を通してさぐっていく。
目次
きたないものってなんだろう
ウンチ、オシッコ、きたなくない
きよらかで美しい排泄物
神がつくった「ウンチのにおい」
ウンチや死体がないと、いのちは生まれない
生きるために必要な「きたないもの」
「キレイ社会」が環境を汚染している
清潔のいきすぎはビョーキだ
きたないものの存在をゆるさない社会
ブックガイド 微生物と地球の関係について考えるための14冊
著者等紹介
藤田紘一郎[フジタコウイチロウ]
東京医科歯科大学教授。1939年、中国東北部(旧満州)生まれ、三重県育ち。東京医科歯科大学医学部卒業。東京大学大学院にて寄生虫学を専攻。テキサス大学で研究後、金沢医科大学教授、長崎大学医学部教授をへて、87年より現職。専門は寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。日米医学協力会議のメンバーとして、マラリア、フィラリアなどの免疫研究のかたわら、「寄生虫体内のアレルゲンの発見」「ATLウイルスの伝染経路の発見」など多くの業績をあげる。日本寄生虫学会賞、講談社出版文化賞、日本文化振興会社会文化功労賞および国際文化栄誉賞受賞
マツオミホ[マツオミホ]
イラストレーター。1977年、東京生まれ。生後10か月でアメリカへ。7歳で帰国し、福岡で少女時代を送る。高校中退後、ふたたびカナダ、アメリカに遊学。21歳で帰国。絵描きになることが小さいころからの夢。現在クレヨン画を中心に絵を描く日々
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