内容説明
現代のニューヨークで「聖書の教え」を“文字通り”実践してみたら……
突飛な試みを1年間実践してみた非宗教的ユダヤ人の爆笑(?)体験日記。
聖書の本当の意味を捜し求めるため、
可能なかぎり聖書の言葉どおりに1年間暮らしてみた「不可知論者」の日記。
モーセの十戒のような有名な戒律だけでなく、
「罪人には石を投げよ」「生理中の女性に触れてはならない」「月の初めには角笛を吹きなさい」
といった教えをなんとか実行していく著者の1年間がおかしくも真摯に綴られる。
目次
プロジェクトを実行に移す
産んで増やす
祈る
混紡の服の着用を避ける
欲しがらないようにする
計画を見なおす
アーミッシュの村を訪ねる
宗教顧問から助言を受ける
十分の一の献げ物をする
子どもに鞭を打つ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
98
キリスト教関連の本でこう言ったら変なのかもしれませんが、面白かったです。現代のNYにおいて、聖書の教えを忠実に守った1年間の記録。聖書に何が書いてあるかはここでは言及しませんが、聖書に従う生活は相当の縛りがあるのは言う間でもありません。髪や髭に刃物を当てない、服装、女性との接触等々色々な制限を乗り越えていく生活はとにかく凄いの一言に尽きます。でも、聖書の教えに従う日々を過ごしながらも、この方はクリスチャンではないんですよね。しかも結局は信仰を持たなかったというのもツボです。2017/06/06
優希
61
聖書に書かれていることを忠実に守って過ごした1年間の記録になります。聖書に従った生活は縛られることが多かったと思います。それでもやり遂げてしまうのが凄いですね。現在、聖書の教えを忠実に守るのは正直なところ面白い人だなと感じずにはいられません。読んでいて楽しかったです。2022/12/27
Nobuko Hashimoto
21
もう何年も前に宗教学の専門家の方に面白いですよと教えていただいた本。寝かせている間になぜか下息子があっというまに読んでしまっていた。なぜかこの春休みの終わりに、今でしょ!と俄然読む気が沸き起こった。いや確かに面白かった。もともと「不可知論者」という著者は、ユダヤ系だが信仰心はほぼない。なのになぜか自ら聖書の教えに従って生活してみるというチャレンジを実行する。まずは4ヶ月ほどかけて聖書を読んで、教えをピックアップするところから始める。聖書の教えには矛盾や意味のわからないものも多く、(つづく)2024/04/04
ふろんた2.0
19
聖書の教えに真摯に取り組み、周囲は困惑の表情を浮かべる。例え話がローカルネタなのでわかりにくいものがあるものの、ユーモアがあって面白い。『百科事典男』『健康男』も読了した。今度は何やるのかな?2014/06/17
鱒子
18
図書館本。不可知論者(神の存在を肯定しない)の筆者が聖書にできるだけ忠実に生活した一年間の記録。聖書の教えを現代で忠実に守ろうとすると非常にアホらしい事になってしまったり(リビングに小屋を建てる、ドアにラムの肉汁を塗る、ほじり出したオレンジのフサをプレゼントして嫌がられる)、ユーモアあふれるエッセイでとても面白かったです。600p超えの大ボリュームで、読むのに時間がかかってしまいましたが、楽しい読書時間でした。2016/04/09




