プリンセスコミックス<br> 遠つ迷い路 - 最上家秘聞

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プリンセスコミックス
遠つ迷い路 - 最上家秘聞

  • 著者名:河村恵利
  • 価格 ¥528(本体¥480)
  • 秋田書店(2011/08発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784253193078
  • NDC分類:726.1

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内容説明

鎌倉以来の奥州の名門・最上家。出羽国57万石を領した最上家が戦乱の世を生き抜くために下した苦渋の決断と、そしてその先に掴んだ光明とは…!? 悲劇の姫・駒姫の物語を含む全5編収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミユ

18
最上家の栄枯盛衰を描いた短編集。最上家といえば、私は駒姫が好きだったりする。この本に収録されている話では駒姫は不破伴作と互いにひっそりと恋心を持っている設定になっていて、秀次もそれを応援してる。享年15歳の、まだ幼い姫が東北から長旅を経て京に着いた途端の悲劇。「罪をきる弥陀の剣にかかる身の なにか五つの障りあるべき」とは彼女の辞世の句だけど、本当に彼女はなんの咎で処刑されるのか。この収録作はもちろんフィクションだけど、それでも短い間でも淡い恋を噛みしめることができたならほんの少しだけ救われる。2014/10/24

しまめじ

3
最上家といえば政宗の母親の実家として有名ですが、その一族の栄枯盛衰の連作話でまとめられたこの本の苦いこと苦いこと…。「誰が鬼なのかわからない鬼ごっこのようだ」という一言がすべてなのかもしれません。戦国時代の酷薄さをしみじみと実感させられる本ですな…。前に書いた別の本の話とあわせて読みなおすとまた違う感慨もあります。それにしても本当にこのシリーズはどれもいいですな…。ある事件が起こったとき、その事件の被害者側と加害者側の双方から話を描いているのがいいな…とこの歴史シリーズ読んでいると毎回思います。2012/02/15

兎に角うさぎ

3
河村さんらしい子どもの頃から約束していた2人が添い遂げる話と思いきや、珍しく兄弟ものでした…。最上家は伊達家との因縁がある割に、伊達政宗がメジャーすぎてあんまり目立たないのですが、ある意味近畿圏の大名よりどろどろな戦いを繰り広げている地域です。その伊達家との争いのなかで命を落とした弟・義時はいまや存在さえ疑われていたとは…。知らなかった。しかしこの義時が守ろうとした最上家もこの後の戦国から江戸初期の嵐の中で揉まれに揉まれていくハメになるのが、この後の話…(泣)。恋愛要素は控えめです。2012/01/11

なつき

3
バサラでは馬鹿殿、殿といっしょでは狐、独眼流政宗では非情の敵と描かれていた最上のお兄様がこんなにステキな人だったとは。駒姫のエピソードは本当に酷い、秀吉の晩年はどうにかならなかったものかと改めて思う。河村さんの秀次って良い人だけに本当にそう思う。2011/08/23

ユキ@うろちょろ

2
最上っていうと「殿といっしょ」の仮面の人のイメージしかなかったんだけども…さすがに戦国時代を生き抜いただけあって、様々な歴史があるんだなぁ。戦国時代に疎い私でも面白く読めた。2011/11/27

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