内容説明
千日回峰行を2度満行した比叡山の酒井雄哉大阿闍梨と、わかりやすく時代を読み解くことで人気のジャーナリスト池上彰氏が、「この世で大切なもの」について語り合う。未来の見えにくい時代、真の幸福とは? そして、私たちにとって、一番大切なものとは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
16
七年かけて四万キロを歩くという大修行、千日回峰行。それを二度も達成した天台宗の指導者的存在の酒井雄哉に池上彰が現代の困難について聞いてみるという構成。いつもの解説お勉強ムードではなくありがたい法話という雰囲気。貧困や紛争について、自らの修行や経験をベースにしながらも穏やかに語る酒井雄哉の言葉は強い語調のものはなく自然に入ってくるものとなっている。この宇宙の中で自分はほんの一点にすぎない、その星一点をいつか燃え尽きる日まで輝かせるべきだ、という宇宙感覚みたいなものは読んでいて印象に残った箇所。サラリと読める2016/09/20
みゃーこ
16
千日回峰行の苦行を二回も行った経験を持つ大亜砂利酒井氏と池上氏との対談である。「生きる意味」を失い人々が生きがいや役割、使命を失いつつある現代社会において一番大切なものは何かを考える。人間はどこからやってきて、どこへ行くか、何を幸せと感じるのか、生死観、幸福感をどう考える~(人は自分がこの世の中で役に立っていると実感できる時が一番幸せだ)という。GDPで幸せの尺度を図れなくなっている。(GNH国民総幸福度調査の結果)2012/12/04
魚京童!
12
池上さんが答えを探してて、面白くない。酒井さんの話は面白いのに、池上さんがわかりやすい答えを探している気がしてつまらない。わかることに主眼を置いていて、○○とは何か、△△である。という話に終始している。そんなものは読みたくない。2024/07/14
ちゃありぃ
9
千日回峰行は常人では無理な行なのにそれをら2回も実現させた、酒井大阿闍梨のお話は大変興味深いものでした。内容的には難しいことは何ひとつないのですが、その当たり前のことそこにある深さみたいなものをとことん感じます。1度、説法を聞いてみたいですね。2014/01/30
アルカリオン
7
p83 池上「たとえば中東問題は、宗教戦争のように見えますが、要するに、領土問題なんです。どちらの領土かをめぐって争っている。それがたまたまイスラム教徒とユダヤ教徒だったと。自分たちの土地に帰りたいと言う願いが根底にあります。」2020/12/01
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