内容説明
アレクサンドロス大王の知られざる名言、ジュリアス・シーザーの離婚と恋愛、ブルータスの3つの失敗。目からウロコのエピソードに導かれ、教科書で著名な指導者達が生き生きと動き出す! ギリシャのインテリ、プルタークが“偉大な人たちの見ならうべき特質”を記した『英雄伝』が、かつてない分かり易さで現代によみがえる。古代ヒーロー列伝の決定版。『プルタークの物語』改題。
感想・レビュー
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gonta19
42
2011/7/3 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2014/7/20〜7/28 後半はアレキサンドロス、カエサル、アントニウス、ブルゥトゥスら有名人も登場。でも、あまり入り込めなかった。阿刀田さんの解説は素晴らしいと思うが、単に私の嗜好のせいであろう。2014/07/28
アイゼナハ@灯れ松明の火
29
阿刀田版『プルターク英雄伝』その2。アレクサンドロスとカエサルの列伝はやっぱり豪華だなー。プルタークも特に両者の比較を綴っていないとは粋ですね。阿刀田さんの書いたアレクサンドロスの物語も読んでみたくなりました。カエサル周辺の方々、ポンペイウス・小カトー・キケロ・ブルトゥスのお話は、塩野七生の『ローマ人の物語』なんかでも読んでるはずなんですけど、列伝形式だとまた違った味わいがありますね。小カトーの生き様は筋が通ってて立派だとは思うけれど、友人にはなれないよなぁ。指導者になるのも楽じゃないんだねぃ。2011/07/13
buchipanda3
12
プルタークの「英雄伝」を元ネタとした歴史読み物。古代ローマ、ギリシア時代の英雄たちのエピソードが描かれている。著者の作品ということで堅苦しくない文体で読み易さを求めて手に取ったが、期待通りだった。著者も書いているが「この人は、こういう人だったんだー」というのを知るのに最適だと思う。本作は後編で、アレクサンドロスやカエサルといった超有名どころが登場。アレクサンドロス篇は、面白かったが短くて少々物足りない。筆者の別本で補足したい。ローマは帝政初期まで。人物が多いのでややこしいが、一応大まかな流れは掴めたかな。2016/09/05
珂音
10
昨日の敵が今日の友だったり逆だったり、ちょっと読み違えると真っ逆さまに落ちていく。英雄やるのも大変だったらしい。 2011/09/20
MIKETOM
8
プルターク著『英雄伝』のダイジェスト紹介本。【アレキサンダー大王】の獲得した領土の広大さに唖然茫然。しかもそれを10数年で獲得とか。マジですか!【ブルータス】は誠実で有能な人物だったらしい。意外だね。裏切り者の暗殺者ってイメージ。気の毒に。もっとも、ブルータスの致命的失敗が【アントニウス】を始末しなかったこと。アントニウスは戦争はうまかったが現代のDQN中高生のような性格だったらしい。こいつがもっとまともだったら世界史も変わってただろうね。こんな話てんこ盛り。興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。2019/09/02