内容説明
トキの放鳥こそ、生態系破壊ではないか?
生物多様性を訴える人たちはこういう。「生物の種類が日増しに減っている」「種の多様性を守らなければいけない」「地球温暖化で生物が絶滅する」……でも、それって果たして本当なの?『偽善エコロジー』『偽善エネルギー』の著者・武田邦彦氏は、むしろこういう。「現代はもっとも生物種が多い時代だ」「生物は多様でなくても構わない」「地球温暖化で生物は増える」と。これぞ、「生物多様性」の新常識である。
※【ご注意】この作品には表が多数含まれており、お使いの端末によってはよみづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めいたします。
目次
第1章 生物多様性とはなにか?(生物は減っているのか? 人間に自然は必要ない)
第2章 絶滅なくして進化なし(トキは絶滅した方がよい 外来種、ブラックバス歓迎! ほか)
第3章 「生物多様性」利権の裏側(アメリカとヨーロッパの陰謀 情緒的で議論なき日本 ほか)
第4章 人間に地球が壊せるか?(人間は自然の一部か? 「地球温暖化」と「生物多様性」の矛盾 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キリン
12
ちまたの話とは真逆の話。うーん、確かに納得できます。2018/05/11
Daisuke Oyamada
10
地球温暖化に始まり生物多様性を説く議論がある。 そして、自然の再生や生物多様性の保護など。 少しお金の匂いがする。笑 SDGsに代表されるような、 環境に配慮しないやつには、お金を回さない。 そんな論調は果たして本当に正しいのだろうか。笑 そもそも生物が絶滅するのは悪いのか。 迷惑を掛けない外来種は何故許せるのか。 地球温暖化は本当に悪いことなのか。 CO2が増えるとそんなに悪いのか・・・ https://190dai.com/2023/06/15/生物多様性のウソ-武田邦彦/2023/06/13
Tomomi Yazaki
9
生物は常に絶滅し続けていて、活性化し進化する。そして生物の多様性は、その活性化を妨げる。目から鱗的な、なんと逆説的な理論だろう。著者は語る。自然の無い都会に住む人間が生物の多様性の重要性を語っても、全く説得力はない。人間のエゴの上に成り立っているからだと。これを読み、ある真理にたどり着きました。進化は断舎利である。これは、物事を大局的に捉え真理を明確に語る、称賛を禁じ得ない一読の価値が大いにある書だと思います。武田邦彦。私にとって、今後要注目の人物です。2019/06/27
yamakujira
7
人間も自然の一部だから、人間による環境改変も自然現象ととらえるべきで、人間が地球を壊せはしない、という論旨は一理あるけれど、欲望を抑えられない人類を他の生物と同一視してはいけないだろう。環境保護活動のうさん臭さには一部共感するものの、理性や感情を持つ人類だからこそ、情緒的な動機で自然保護を訴えるのも当然だと思う。結局、自然保護は価値観の問題に帰結するんだよね。ただし、世界中の生活水準が平準化されないと南北対立の解決は難しそうだ。そもそも人類は増えすぎ、究極の自然保護は人類滅亡ってことだな。 (★★★☆☆)2022/01/29
Eddie
4
異論もあろうかと思うが、納得感大。 人間ファースト、先進国ファーストの視点でなく、それこそ多様な目を持って生物多様性を考えていきたいものです。2021/01/16
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