内容説明
14歳の少女ソフィーのもとに見知らぬ人物から届いた手紙。そこにはたった1行「あなたはだれ?」とだけ書かれていた……。
本書が発行された1995年、日本では阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件が相次いで発生し、人々は命の価値と自らの存在意義を模索した。そしていま、未曾有の災害が日本を襲った。「哲学」は私たちの生きる道を照らすためにある。世界50か国1500万人超が読んだ名作が、著者の新たなメッセージを加えて再登場!
目次
エデンの園―とにかく、いつか何かが無から生まれたはず
シルクハット―いい哲学者になるためにたった一つ必要なのは、驚くという才能だ
神話―いい力と悪い力があやういバランスを
自然哲学者たち―無からはなにも生まれない
デモクリトス―世界一、超天才的なおもちゃ
運命―占い師は、本来意味のないものから何かを読みとろうとする
ソクラテス―もっともかしこい人は、自分が知らないということを知っている人だ
アテナイ―そして廃墟からいくつもの建物がそびえ立ち
プラトン―魂の本当の住まいへのあこがれ
少佐の小屋―鏡の少女が両目をつぶった〔ほか〕