内容説明
イザベラがニューヨークを訪れたのには理由があった。それは、少女の頃から恋い焦がれていたセロンのそばにいるため。セロンはとてもハンサムな、ギリシアの富豪一族の次男だ。旧友だった互いの父親がともに亡きいま、イザベラにとっては、いわば後見人の立場にある。もう昔みたいに子供扱いはされたくない――久しぶりの再会を前に、イザベラはわざとセクシーな服を選び、成熟した自分の姿にセロンがうろたえるのを見て、満足した。だがその矢先、ある悲しい話を耳にする。セロンがもうすぐ、どこかの令嬢と婚約するという話を。■注目作家マヤ・バンクスが綴る、ギリシア人三兄弟の物語〈我が一族アネタキス〉二話目をお届けします。可愛らしく一途な初恋の行方は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
9
こういうタイプのヒーローって好きなんです。真面目で堅物なやつ。でも、ロマンス小説ではこういうヒーローには大概好きでないタイプのヒロインがくっついている・・・。残念。まあ、堅物な男と生真面目な女の子だと話がなかなか進展しないだろうし、仕方がないのでしょうが。(嘆息)ヒーローが年若いヒロインに振り回されてお気の毒。恋に落ちたらどんな男もただのお馬鹿さんになってしまうってことですね。2013/09/01
ちゃろ
7
★★★☆☆再読。アネタキスシリーズ2。1作目に比べると普通のストーリー。ヒロインが幼く婚約間近のヒーローセロンを落とすために色々画策するのがちょっと好みではない。それでもテンポよく読みやすい。2016/09/13
akiyuki_1717
5
再読です。シリーズ2作目。長男よりはまともな人間性ですが、終始ヒロインに振り回されています。しょっぱなのうちはヒロインの奔放さについていけない感じですが、途中から純真で健気な少女に変身します。中だるみなくグングン読めます。2015/05/16
たまきら
5
まじめなギリシャ人男性と、彼に子供のころからずっと恋してきた女の子…という設定。内容もそれだけなんですが、ニューヨークを主な舞台にしてすごく展開が絶妙でテンポが良い。面白かったです。このまま彼氏は彼女に振り回されて生きて行くでしょう…。2014/06/03
mum0031
4
大学を卒業したばかりのイザベラと、後見人のセロン。 幼い頃から、セロンを愛してきたイザベラが行動を起こし、大の大人のセロンを落とす。。 イザベラに、翻弄されて冷静沈着なセロンが、感情を露にする所が笑えるし、基本的に自己中な人は好きではないが、自分の感情に素直なイザベラは好ましい。。2018/01/24