内容説明
タヒール・アル・ラミズは十一年前、その破天荒な性質から、父王と衝突して国を追放された。その後、彼はギャンブラーとして世界を渡り歩き、最近では投資家として名を馳せている。いま彼は自らヘリコプターを操縦し、クセイ王国へ向かっていた。もう二度と戻るつもりはなかったが、父の死と兄カリーフの戴冠の知らせを受けて、ついに戻る決心をしたのだ。ところが低空飛行中、ヘリは運悪く砂嵐に巻きこまれてしまった。このままでは墜落する! タヒールがそう思った瞬間、目の前が暗くなり、彼は意識を失った。気がつくと、タヒールは見なれぬ美女に手厚く看護されていた。■大好評をいただいているシリーズ〈シークの憂い〉の最終話を飾るのは、ピュアなロマンスを得意とする作家アニー・ウエスト。砂漠での奇跡的な出会いから始まる恋物語をお楽しみください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃろ
7
★★☆☆☆再読。国を飛び出して家族と連絡を絶っていたシーク。事故にあい砂漠で助けてくれたヒロインへの仕打ちが酷い。記憶が戻り後悔してるからって冷たい言葉を浴びせられたヒロインに同情。一気読みなんだけど、ラブラブ度が低いので★★2つ。2016/09/23
akiyuki_1717
0
助けてもらい、看病までしてもらったヒロインを、ヒーローは彼女を手籠めにしながら、騙したと罵り蔑み、態度を豹変する当たり、どうなのよって感じ。ヒーローの母である元皇后が理解あるまともな人で何よりだった。後半は気持ちよく読めたから、まぁ挽回できたかな。2013/11/12
ちゃろ
0
⭐⭐⭐シークもの
Mari
0
★★★★2012/01/26
MOMO
0
ほんと、とことん嫌な父ちゃんだったわねぇ・・・幼い頃のタヒール君が不憫でならないわ・・それにしても、あそこまで態度を豹変させなくっても・・・と、思うほどのタヒール君の変わり様に、戸惑うアナリーサちゃんの気持ちが切なくってさぁ・・・。それでも正しいことをするために、彼に会いに行こうとする強さには思わず拍手!だって、あんな状態に陥ると、遁走するヒロインって、結構多いもの・・・ただ、できれば三年後ぐらいのエピローグが欲しかったなぁ・・・みんな(ザヒール君も含め)が幸せな光景が見れたらよかったのに・・・ 2011/07/20