内容説明
紀伊国水原家は10年前に2万両あった借財を完済。今では5万坪の下屋敷を構え、贅沢を奨励する質素倹約禁止令を藩士に申し渡している。莫大な資産を得た秘密を探るために、数之進と一角は水原家に潜入。家老格である篠田卯十郎の商才によるものだと突き止めるが……。なかなか姿を現さない「鯨商人」の謎に迫る! 数之進の「千両知恵」が冴える大好評シリーズ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベルるるる
20
ついに食い足りぬ姫の三紗が結婚。どんな夫婦になるのやら・・・2019/11/10
はなん
7
(ネタバレあり)表紙の花嫁姿。幸せな花嫁と同時に悲しい花嫁も重ねてしまうのは考えすぎか。「石に匪ず」という言葉の意味を想ってしまう。今回は切なかった。出だしの「喰い足りぬ姫」には驚いたと同時に楽しんだけど。どの花嫁も幸せに・・・・って、主題とかな~り離れた感想かな。今回はこれで止めて、再読をすこししたらするつもりです。(いくつもの謎が重なり平行していて、ちょっと混乱してる部分がありますので。)羅針盤。。数之進のもう1人の盟友になったであろう人に合掌。2011/06/14
蕭白
6
「民の羅針盤に・・・」素敵な言葉です。数之進の軌跡が多くの人に認められ始めたこと、我が事のように嬉しかったです。また、三女の三紗さんの結婚が決まりました。次は数之進でしょうか、それとも・・・。多恵ちゃんや由美ちゃんたちの成長など、最初から楽しませてもらっている立場としては、作中の人物が一冊ごとに成長していく姿を読むこともまた楽しみです。作者のあとがきで、これからもこのシリーズを続けてくださるとのことで、大いに期待したいです。2011/05/15
onasu
5
シリーズ13作目にして、登場人物の紹介は付くは、あとがきもあるは。急に親切なものに。存分に楽しませてもらいました。 この作品のいいところは、潜入先の藩の珍妙さもありますが、何と言っても人物造形です。特に、数之進のふたりの姉の奇妙な行動が物語に絶妙なスパイスになっています。その意味で、今回の婚姻は次作で、どのように扱われるのでしょう? 数之進の恋の行方、今回尻切れとなった小萩は、今回切り? 次作は、来年かな?伊兵衛さんは、ずっと70歳にならないなあ。2011/06/02
沼田のに
4
殺陣の場面が長くて、ちっと違うだろうなんて読んでたら、少し飽きてきたことに気付いた。ごちゃごちゃ訳わかんない部分もあるししょうがないと読み終わったらなんと、作者のあとがきがあるではないか。今度の震災を機に始めてのあとがきだって。地産地消を標榜して各地の名産の紹介掘り起こしが、この作品の目的とのことだけど一つも読み取れなかった。或いは反原発と言ったのかも。6/102015/02/19