岩波新書
現代の戦争被害―ソマリアからイラクへ

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004309031
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0231

出版社内容情報

冷戦以後,世界各地の戦争で民間人の死傷者が際立って増大している.ソマリア,ボスニア,コソヴォ,アフガニスタン,イラクで,一体何が生じたのか.その真実を克明に描き出し,あらためて米国による武力攻撃を問い直す.

内容説明

冷戦以後、世界各地の戦争で民間人の死傷者が際立って増大している。にもかかわらず、名も無き一般市民の犠牲、被害の実態は、これまで十分に伝えられてこなかった。ソマリア、ボスニア、コソボ、アフガニスタン、イラクにおける戦争で、一体何が生じたのか。その真実を克明に描き出し、あらためて米国による武力攻撃を問い直す。

目次

第1章 戦争にもルールがある
第2章 転機としてのソマリア内戦
第3章 ボスニア・ヘルツェゴビナと民族浄化
第4章 コソボ紛争と人道的介入
第5章 テロへの先制攻撃―アフガニスタン
第6章 イラク戦争―米国による先行的自衛権の行使

著者等紹介

小池政行[コイケマサユキ]
1951年東京生まれ。1977年外務省入省。おもにフィンランド、北欧を担当。1994年辞職。1995年日本赤十字社国際部参事。2001年より日本赤十字看護大学教授。2004年より青山学院大学法科大学院講師。専攻は国際人道法
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

またいち

1
ソマリア、ユーゴ、アフガン、イラクの順に、90~00年代の戦争を伝える書です。主に、メディアを通した国際世論、米国の主導的役割という二点に焦点を当てています。両者とも2020年代では大きく変容したといえそうです。前者については、マスメディアからSNSの個人発信へ、メディアの主体が一定程度遷移しました。後者については、当時は米国の介入が泥沼をもたらしたといえる一方、2020年代の戦争は逆に米国が内向きになったが故の泥沼といえそうです。条件が変容する一方、戦争被害は不変であり、和平の難しさを実感します。2025/04/22

J.H

0
大学のレポートで利用。国際人道法・ボスニア紛争に関する部分を重点読書。読みやすく理解も進みますが、事実の重みに悲しくもなりました。2017/01/16

yuka##i

0
まず、国際人道法などの戦争のルールについて説明してから、ソマリア内戦、ボスニア紛争、コソボ紛争、アフガニスタンの近代における戦乱(アフガン戦争、9・11前後の米国のテロ先制攻撃)、イラク戦争(日本の自衛隊派遣についても言及)について記している。いずれも民間人の犠牲が多い戦乱で、米国による介入と武力攻撃を批判している。初心者には基礎を理解するには親切な書かれ方で、米国がソマリア内戦から非国連主義になっていったというのはなるほどと思った。それにしても、なんと不条理に民間人が巻き込まれていくのだろう。2012/06/06

可兒

0
内容は重いが書き方は軽い2010/03/20

Naota_t

0
2011/06/17 2011/06/17

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