光文社新書<br> 新書で名著をモノにする『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

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光文社新書
新書で名著をモノにする『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

  • 著者名:牧野雅彦
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • 光文社(2013/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334036201
  • NDC分類:331.5

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内容説明

社会学を代表する名著を、書かれた動機や時代背景、ウェーバーに影響を与えた思想家などの基礎知識を解説しながら、初心者でも理解できるように丁寧に導いてくれる一冊。

目次

第1章 資本主義という問題―マルクス『資本論』
第2章 近代資本主義の起源―ゾンバルトとウェーバー
第3章 「資本主義の精神」という問題―「倫理」原論文第一章
第4章 「資本主義の精神」と禁欲的プロテスタンティズム―「倫理」原論文第二章
第5章 「資本主義の精神」と「鉄の檻」―ニーチェの影
第6章 ユダヤ教とプロテスタンティズム―「倫理」論文から『古代ユダヤ教』へ
第7章 原始キリスト教と「再洗礼派」―「倫理」論文のもう一つの主題
第8章 プロテスタンティズムとイギリス革命―ヨーロッパ近代史の再検討

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Iwata Kentaro

11
再読。大学生のときはわからんかったウェーバー。「精神」を読んでわかったつもりになり、本書も読んだはずなのにひっかからず。今回再読してマルクスとニーチェ、そしてユダヤ教が補助線になってかなり腑に落ちた。再読大事。2022/09/25

とび

5
本書の目的は、単なるプロ倫の概説ではない。ウェーバーがプロ倫の原論文を書き、その後も加筆修正するにあたって、どのような問題意識を抱えていったのか?…を、他の学者を参照しながら、時系列順に明らかにするものである。要約すると、ウェーバーの問題意識は「資本主義」のみならず「宗教社会学」をも包括するものであった。さらに筆者によれば宗教社会学の中でもプロテスタント的なバイアスのかかった考えであると主張されている。なお、プロ倫の内容を手軽に知りたいのなら、橋本努著「解読ウェーバー」の方がおすすめである。2021/04/24

スズツキ

5
何をどうしようと思ってこのような形態になったのかは全く不明で、大人しくプロ倫をそのまま読んだ方が良さそう。多分、この本を読める人なら読み通すことは出来るだろうから。2016/01/27

HALI_HALI

4
経済活動を行う上で当たり前のように存在する資本主義という考え方。これはそもそも何なのか。その出発点を探った大著を解説した本書。神に救済される者は既に定められており、労働とその対価を得る事で、人々は自身が救済対象であると確信を深めていく。これこそが、儲ければ良い、と極端に解釈される資本主義が生まれた出発点だったのだ。救済への確信を深めるために、営利活動は止まる事が無い、むしろ推奨される。そして働かない者を否定する考えもここから生まれた。宗教が人間社会に与え続ける影響は計り知れない。本当に面白い。2017/07/30

ヤスミン

4
ゾンバルトに対して興味が湧いた。「ピューリタニズムはユダヤ教である」と『ユダヤ人と経済生活』の中で彼は語っているらしいが、ユダヤ教とカルヴァン派のエートスの違いがこの本ではあまり見えてこなかった。むしろ差異がないようにも感じてしまったのでこれからの課題として取り組みたいと思う。2011/12/04

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