文春文庫<br> プリンセス・トヨトミ

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文春文庫
プリンセス・トヨトミ

  • 著者名:万城目学
  • 価格 ¥865(本体¥787)
  • 文藝春秋(2012/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167788025

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内容説明

このことは誰も知らない──四百年の長きにわたる歴史の封印を解いたのは、東京からやって来た会計検査院の調査官三人と、大阪下町の空堀(からほり)商店街で生まれ育った少年少女だった。秘密の扉がついに開くとき、大阪が全停止する!? それは五月末日の木曜日、午後四時のことであった。『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』で知られる奇想天外な万城目ワールドの、これぞ真骨頂。映画化原作。特別エッセイ「なんだ坂、こんな坂、ときどき大阪」も収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

604
愛と人情に満ち溢れた壮大な秘密とそれに挑む調査官の対決は圧巻で、終始ワクワクしっぱなし。どちらに勝ってほしいとうことなんかはどうでもよく、只々その秘密が徐々に明かされていく過程が素晴らしい。本書のメインは「壮大な秘密」なのですが、その芯は「愛」だと感じました。歴史を超えた世代愛、親子愛、一時期間を過ごした土地への愛、地域愛、なんと素敵なことでしょう!2016/12/17

ちょこまーぶる

588
面白い内容でしたね。今は地下に大阪国って絶対に存在していると思っていますよ。だって大阪ですよ・・・。自分の住んでいる街を大切に思うことが最近欠けていることなのかもしれない。大阪国の親から子への伝承というのは非常に大切なことであって、忘れてはいけないことのように思う。過去においてはこの伝承行為は日本人の良き習慣であったように思う。そして、それは会計検査院も手出しできないことなんです。で、先日大阪に行ったので風景が脳裏に観ながらが読めたから楽しかったし、ゲーンズプール・旭にも逢ってみたいなぁ。2013/05/25

mitei

552
大阪を舞台にした小説。何故か合わない感じを持ったがなんでだろう?同じ著者の鴨川ホルモーもそんな感じ。不思議だ。2014/12/11

再び読書

501
未来版後豊臣末裔伝説とも言える荒唐無稽な物語。随所に表現される大阪弁がうまく軽妙なリズムを造っている。人の名前がまた歴史上の人物に繋がっているところが、あり得ない故に面白みでもある。真田大輔が性同一障害で女の子を目指す事が、少し意味不明な点では有るが、全体的に面白く読み進めた。2012/08/15

hiro

470
いつものようにホルモー(京都)、鹿男(奈良)と同じくありえない話だけれども、でももしかしてありえるとすると、この場所(大阪)でしかないという話であった。でも、いつも大阪のおばちゃんを身近で見ている大阪人としては、大阪のうるさいおばちゃん達が男のやっていることをこんなに黙って見ていられるわけがないやろうと突っ込みたくなった。また、鹿男にでてくる南場先生が登場したが、二つの小説はどこかでつながっているのだろうか?。今度公開される映画では、旭が男性になっているようだが、どんな映画(大阪)になっているか楽しみだ。2011/04/23

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