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内容説明
グローバル資本主義の台頭とともに、楽園を追われるようになったサラリーマン。望むと望まざるとにかかわらず、すべてのものがフリーエージェント化していく。残酷なまでに自由な世界を、どう生き抜くべきなのか? 「雇われない生き方」とそのための「ファイナンスの技術」を描いたベストセラー!
目次
まえがき グローバル資本主義を生き延びるための思想と技術
1 楽園を追われて―フリーエージェントとマイクロ法人の未来
2 もうひとつの人格―マイクロ法人という奇妙な生き物
3 スター・ウォーズ物語―自由に生きるための会計
4 磯野家の節税―マイクロ法人と税金
5 生き残るためのキャッシュフロー管理―マイクロ法人のファイナンス
あとがき 「自由」は、望んでもいないあなたのところにやってくる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
32
著者の論旨は明快である。だが、日本社会でサラリーマンが会社に従属するのではなく、自営業者として業務委託契約を締結して勤め続けることは難しい。それでも、正社員を採用せずに、人件費圧縮のために非正規雇用を採用する企業や公的機関が増えているので、そう遠くない将来、本書に例示されているような働き方が可能になるかも知れない。収入の目途が立てば、雇われない生き方に憧れる。2019/05/11
かまど
30
「法人について知ることのできる一冊」 サラリーマンという雇用形態からフリーエージェントという働き方への転換、また、利益の最大化という観点から、「マイクロ法人」の有効性と、実際に設立にかかる手順やマイクロ法人の活用の方法を説明している一冊です。 はじめに「法人」とはなにかを詳細に説明されていて、これまでその存在しか知らなかった法人について、その成り立ちから法律上の在り方について知ることができます。 そして、個人と法人にかかる税金の差異を利益の最大化に活用する方法を、いくつか挙げています。 (続く)2015/01/26
赤星琢哉
28
磯野家の法人化の話が面白かった!マスオさんがんばれ!マイケルミルケンの癌を克服しちゃう話も、気合の次元が違うなぁと感嘆。2015/05/08
チャー
17
社会における税制や補助などの経済的なメリットの活用方法を紹介した本。組織人として普通に過ごしている中では知りえない様々な制度や仕組みを解説し、経済的な恩恵を受けるための方法が多数記されており大変興味深い。収入を得るには組織に勤めるか独立するかなど選択肢があるが、既存の複雑な制度を読み解き適切に活用すれば合法的に生活費を抑えることもできるようだ。様々な制度の矛盾や、解釈の齟齬を鋭く指摘しており、初めて知ることも多い。一方で、このような仕組みを知っても活用するために動く人も多くないという指摘は印象的。2022/08/14
じーつー
12
これ、すごい必要な知識が書かれている本だと思う。 同時に、この本を必要だと感じる人は少ないと思う。 最初はタイトルを見てフリーランスとして生きる道を探すための本かと思った。 実際は全然違った。 マイクロ法人を立ち上げて税制面を有利にしようって本だった。 実際に自分も法人化は考えていて、ただ今の状況だとそこまでのメリットにもならないから少し先の話になると考えていた。 そもそも会社員が法人を作るって概念すら無いのが一般的だと思うから、これを読んで選択肢を広げておく事が良いのではなかろうか。 理解はその後で2021/06/16