講談社現代新書<br> 鉄道ひとつばなし3

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講談社現代新書
鉄道ひとつばなし3

  • 著者名:原武史【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 講談社(2013/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062880954

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内容説明

消えた駅弁、東大合格上位校と鉄道の意外な関係、うなぎ弁当食べ歩き、時刻表旅行のススメ……線路の彼方に孤高の“鉄”学者は何を見たか? どこから読んでも愉しめる、待望のシリーズ第3弾! 爆笑必至の「日本の廃線シンポジウム」も収録。(講談社現代新書)

目次

第1章 至福の鉄道旅
第2章 昭和の面影
第3章 駅の記憶
第4章 鉄道から読む・鉄道で遊ぶ
第5章 文化としての鉄道
第6章 私鉄沿線文化論
第7章 海外の鉄道に乗る
第8章 日本の廃線シンポジウム

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

95
3冊目ですが、私は飽きずに読むことができました。さまざまな話題が楽しく、「鉄道と読書」、「東大上位合格校と鉄道」、「私鉄沿線文化論」など楽しめます。特に最後にある「廃線シンポジウム」は廃線になった路線が発言を地元の言葉でおこなう様子やその事情が分かります。2015/11/03

たくのみ

11
読書遍歴の長さと幅広さが行間からあふれてくる、原武史さんのエッセイ。 電車と駅にまつわるエピソードを、本や事件にからめて解説してくれる。 それも見事に、ニッチな (どうでもいい) 話が多いのだ。 天皇が通勤車両に初めてのったのは『つくばエクスプレス』。 桐野夏生の『OUT』の殺人現場は、ロケーションから武蔵砂川である。 青山七恵の『ひとり日和』の舞台は芦花公園。 専門的にならず、あくまでも「通りすがりの旅人」のような視点がうれしい。2014/05/15

ろべると

10
1960年代前半に生まれ、小平市の団地で小学生生活を送り、どうでも良い国鉄の駅名を丸暗記し、電車で都心の塾に通って車窓を見つめ、のちに神奈川県に引っ越すところは、私も全く同じなので筆者に共感するところは多い。筆者は鉄道の特徴として、不特定多数の人たちと同じ時間と空間を共有することを挙げる。会話を交わすことはなくとも、同じ時代を生きる人々がともに過ごすことが、社会学的に意味をなすということだろうか。たとえスマホに向かうばかりの車内といえども、多くの人たちとの接触は知らずして影響を及ぼしているのかも知れない。2022/09/25

らっそ

6
少しは鉄道が好きで、そうでなかったら引っ掛かりが少ないんだろうか?2020/08/23

Takuo Iwamaru

6
なぜ「鉄道ひとつばなし」シリーズは面白いか。その理由を本書のさりげない記述に見つけた。「鉄道とは人間を運ぶための手段なのであって、機械が勝手に動いているわけではない。あくまで人間が主役なのだ」(158頁)。この巻に及び、扱う内容が「鉄道とは何であるか?」という根本的なものになってきたと感じた。この巻を読む前にひとつ先の巻『思索の源泉としての鉄道』を読了していた。そこでは東日本大震災後の鉄道事情が話題として登場し、鉄道は単なる輸送機械ではないことが論じられる。その予兆は本書に、いや、第1巻からすでにあった。2015/07/31

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