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内容説明
日本の「ガラパゴス化」や、「孤独死」に代表される個人の孤立等は、奇妙な相似形を描いている――。その背景をミクロとマクロの視点から探り、来る時代の「幸福」を探る。
目次
第1章 日本の「幸福論」の迷走(「箱庭王国日本」の繁栄と崩壊 曖昧にされた「領土」と「国民」「主権」 ほか)
第2章 結婚と孤独死の間に(孤立はなぜ問題か 「家族」の困難 ほか)
第3章 「会社村」と「草食男子」の間に(日本に低成長耐性はつくのか 「草食男子」現象が意味するもの ほか)
第4章 「安定志向」がリスクに転じるとき(リスクをとれない日本の若者 八〇年代以降に「子どものいる世帯」は保守化した? ほか)
第5章 「昭和の鎮魂」から「つながりの再編」へ(「新しい公共」の困難が露呈したもの ガラパゴス化は「孤立化」なのか ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
27
日本人は、加齢にともない幸福度がどんどん低下する。そして六七歳を底として、そこから七九歳にかけて幸福度はほとんど高まらない。しかも男性については、就労以外の社会参加がきわめて乏しい。このため、大多数の人が「現役引退」となる六〇代後半の幸福度が最低になるものと推測される。一方アメリカでは、むしろリタイア後の人生を視野に入れて若いうちに働くため、仕事に忙殺されている若い時期よりも、引退後のほうが幸福度が高いといわれる。2024/12/27
アイス1億円
6
自分なりの幸福論を作っていった方がいい。判で押したような幸福なんて願い下げだと思っています。2015/03/29
t-1484
4
女性目線で書かれた新しい幸福論というよりは、現在多くの人が追い求めている幸福の非現実性と、その難しさについて指摘した1冊といった印象。おそらく今呼んでいる古市氏の本と対比して読むと、社会科学的にみれば絶望しか見えてこない現代の人々と、その一方で幸福を見つけて頑張ろうとしている希望という対比が読み解けてくるのではないかと思う。2011/10/08
s_n
2
アメリカのセカンド・ブランドから社会問題先進大国に化した日本に「昭和の鎮魂」と「つながりの再編」を説く。世代間格差、少子高齢化、孤独死などなど不安な話が山盛りです。安易な処方箋や回答を提示しない姿勢は◎。まずは旧態依然な昭和からの脱却を、ということなんでしょうな。2013/06/14
ひろき
2
新しい幸福を求めて 幸福についてのハウツーがメディアに取り上げられる昨今は、同時に不幸についても論じられている。背景には日本が抱える不安がある。旧時代の幸福感には戻れなくなった今、時代は新たな幸福感を求めている。その一つの答えがここにある。参考文献に多さに驚愕した。しかし、新しい幸福について斬新な意見でなかったのがやや残念。2011/10/05
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