内容説明
志賀直哉の小説には、なぜ女中や不良が描かれるのか。女中や不良は、家庭という平凡な小説の舞台を、その境界領域から撹乱し、サスペンスに満ちたものに変えてしまう。同時代評や初出誌の広告なども参照しながら、志賀直哉の中期作品を丹念に読み直す。
目次
中期作品の課題
家族という拘束、家庭という広がり―「大津順吉」から中期作品へ
女中は軍人と結婚すべきか―「佐々木の場合」
時任謙作とその時代―連載小説としての「暗夜行路」
「種々の異性」を求めての「暗夜行路」―『改造』連載中の新聞広告を手がかりに
文壇小説としての「邦子」―妻の死を収奪する「私」
見出された「心境小説」―「焚火」
見せ消ちの色と欲―「菰野」
女中という装置―志賀直哉「大津順吉」・里見〓(とん)「君と私と」・佐藤春夫「或る男の話」
「変態」としての「不良」―谷崎潤一郎「肉塊」・里見〓(とん)「多情仏心」
ラヴレター、取扱注意―「暗夜行路」の軟派不良
研究主題・研究方針・研究展望
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