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内容説明
『カラマーゾフの兄弟』の父親殺しをテーマに、ドストエフスキーの性格と作品を分析した論文と、ホフマンの「砂男」の分析を中心に考察をすすめる「不気味なもの」。ほかにも、シェイクスピア、イプセン、ゲーテといった名だたる文豪たちの「無意識」がフロイトによって暴かれる! みずからの理論を発展させ、鋭い精神分析的考察で文学を読み解き、以降の文学論に大きな影響を与えた重要論文6編。
目次
小箱選びのモチーフ(一九一三年)
精神分析の作業で確認された二、三の性格類型(一九一六年)
『詩と真実』における幼年時代の記憶について(一九一七年)
不気味なもの(一九一九年)
ユーモア(一九二七年)
ドストエフスキーと父親殺し(一九二八年)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
56
2013.05.21(初読)フロイト著。 (カバー) (1)『カラ兄』の父親殺しをテーマにドストエフスキーの性格と作品分析した論文。 (2)ホフマン『砂男』分析中心に『不気味なもの』。 ※自らの理論を発展させ、鋭い精神分析的考察、重要論文6編、文学界に大きな影響を与えた。 (フロイト) 1856-1939、東欧、モラヴィア生まれ、ユダヤ人商人の長男、ウィーン移住、開業医。 1938、ロンドンへ亡命。 1939、ガンで死亡。 (中山元) 1949生まれ。 2013/05/21
i-miya
55
2013.06.02(つづき)フロイト著。 2013.05.31 三人の運命の女神(フロイト「小箱選びのモチーフ」)。 (1)生む女、(2)性的な対象となる女、(3)破壊する女。(三四) →(1)男性は、第一の母親像である生む女としての母親に密着する。 (2)しかし、母親は限りない愛情は注いでくれない、ときとして不在によって子供を苦しめる、子はその体験を克服するために、母親を捨てて、死が不可避であることを学ぶ。 (3)思春期に性的な対象を他の女のもとに探すが、そのときの原初的なイメージを再現する女性である2013/06/02
i-miya
46
2013.05.23(初読)フロイト著。 2013.05.22 ドストエフスキー、ホフマン、シェイク、イプセン、神話、伝承にまで遡る。 エディプス・コンプレックスを中軸とする論文。 妥協なく立てる仮説。 ◎不気味なものという文章の位置。 1919の文章。 1920、「快楽原則の法則」 ◎「不気味なもの」三つの系列。 二つの系列。 幼年期の昔から、(1)「なじんできた抑圧されたものが、戻ってくる」(P191)、(2)「抑圧された幼児期コンプレックス、去勢コンプレックス、母胎回帰幻想」(P193)。 2013/05/23
i-miya
40
2013.05.28-2(つづき)フロイト著。 2013.05.26 ◎原母。 アフロディーテ。 愛の神であるが、かつては冥府の神だった。 愛の神は、死に神と密接に結びついている。 シェイクスピア、『ヴェニスの商人』と、シェイクスピア『リア王』、三人の姉妹が登場し、三人目の末娘がもっともすぐれているパターン、モチーフ。 ゲーテ、『ファウスト』、メフィストフェレス。 母の役割の重要性。 ◎『砂男』の母のモチーフ。 奇妙に不在である『砂男』の母親。 ◎死を教える母。 2013/05/28
i-miya
39
2013.06.13(つづき)フロイト著。 2013.06.10 (フロイト年譜、つづき)+1886、ウィーンで神経症治療開始。 共著(ブロイアーとの)、『ヒステリー研究』(1895)に結実、マルタと結婚。+1895、ヒステリー研究、アンナ・O嬢の分析-患者に話をさせる「カタルシス」療法の決定的きっかけとなる。 +1900、『夢分析』刊行、見た夢について患者に語らせる-患者の無意識があらわになること、明らかに。 -自分(フロイト)の見る夢、手がかりに。 2013/06/13




