実業之日本社文庫<br> 戦国女人抄おんなのみち

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実業之日本社文庫
戦国女人抄おんなのみち

  • 著者名:佐藤雅美
  • 価格 ¥495(本体¥450)
  • 実業之日本社(2014/10発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408550275

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内容説明

戦国武将の娘として、政略の道具に使われ翻弄された娘たちの生涯とは? お市の方の娘として浅井家から救出され、嫁ぎ先から引き戻され、秀吉の命を受けて徳川秀忠に嫁したお江をはじめ、非業な運命を受け入れつつ、懸命に生きた千世、満天姫、於長、千姫ら弱き女たち。敵味方問わず、波乱に満ちた生きざまを強いられた戦国のならいを、緻密な考証と、時代に埋もれる人間の営みを正確に見据える歴史観で描きだした直木賞作家の傑作連作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糜竺(びじく)

45
直木賞作家の佐藤雅美氏が、戦国乱世を生きた七人の女性の生涯を連作形式で浮かび上がらせた作品集です。知らないエピソードが数多くあり興味深かったです。けれど、その女性達が描かれている部分が予想していたよりも少なかった気がします。やはり、戦国時代の歴史を動かしていたのは、やはり男性なわけで、それに翻弄されるしかなかったので仕方の無い気もします。しかし、そんな中でも、懸命に生きてきた女性達を知る事が出来たのは非常に勉強になりました。佐藤氏らしく、資料と真摯に向き合い描こうとする姿勢が伝わる内容でした。2017/04/20

のんちゃん

11
戦国の世に生きた武将の娘達の生き様を記した一冊。NHKの番組“歴史秘話ヒストリア”の様に歴史解説、物語の両面の構成となっている。解説の末國善己氏によると史伝というジャンルに近い作品との事。取り上げられている姫達も徳川二代将軍の正室お江やその娘千姫等、有名どころも出てはくるが、ほとんどが知らない姫君であって興味深かった。著者が史料を対比したり、十分吟味して記しているので、姫達の話以外の箇所も勉強になる。なにはともあれ、昔も今も女性は芯は強いのだとあらためて知る事ができる一冊である。2017/04/03

yamakujira

8
戦国時代を生きた女性を紹介する7編の短編集。小説仕立てではあるものの、物語というより歴史エッセイのような感じで、彼女たちの置かれた状況や人間関係を俯瞰するようにつむがれる。だから、物語に没頭できないけれど、歴史の襞を覗くような新しい知見は興味深い。例えば、断片的に知っていた岡山藩と鳥取藩の関係は、富子の存在でようやく理解できた。富子とかおごうには、戦国の世を生き抜く逞しさを感じるね。時代に翻弄される戦国の世の宿命を代表するような、前野父子と於長を襲った理不尽な運命は哀しい。 (★★★☆☆)2016/05/20

ベローチェのひととき

6
7編の短編集で構成されていた。1ページの文字数が多いのと人物が多く出てくるのでなかなか読み進めなかったが、話自体はとても面白かった。著者は参考文献を鵜呑みにするのではなく、いろいろな文献を参考にし、当時の状況を鑑み、自分なりに考えをまとめているあたりが、素晴らしいと思った。2017/05/01

Narumi

3
読み物としておもしろいんですが、タイトルのわりに、女性のことが書かれている分量は多くありません。2017/02/18

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