内容説明
主君浅野内匠頭(たくみのかみ)の仇・吉良を討つべく策を巡らせる浪士たち。片岡源五右衛門の下僕元助(もとすけ)は、上野介(こうずけのすけ)討伐の密命を帯び、山伏の形(なり)にて上野山中へと向かう。仇討ちを巡るもうひとつの攻防を描いた表題作ほか、「試し胴」「小笠原ミゲル始末」「へそくらへ」「牢人噺」「枝もゆるがず」の6編を収録した、歴史異聞短編集。 (講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mzo
3
歴史の脇役たちを淡々とした筆致で描いた短編集。ただ「脇役」なんてのは後世の人が勝手にそういう印象を抱いているだけで、本当は全ての人が当人の人生では主人公なんだよね。なんとなくそんな当たり前のことを思いながら読んでました。収録作では『小笠原ミゲル始末』が好きかな。そんな人物がいたとは知りませんでした。2011/09/08
一柳すず子
0
「明治通り沿い奇譚」がすごく面白かったので歴史ものも読んでみた。短編集。赤穂浪士異聞とか家康の隠し子が日本を脱出したとかの話でなかなか興味深いのだけど、ちょっと文章が説明っぽくて硬く、読みにくかった。信長統治下の安土が舞台の「へそくらへ」が面白かった。2014/05/11
yossi
0
★★2011/01/28
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